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【PERFECT DAYS】今を生きる感覚を大切にしたい

役所広司さん主演、ヴィム・ヴェンダースが監督を務める映画、「PERFECT DAYS」を見に行きました。


東京下町の、昔ながらのアパートで一人暮らしをする主人公「平山」。
毎日規則正しい生活を送り、東京都内の公共トイレの清掃員として働く姿を描いています。
一見変わり映えのない日常を過ごしているようでいて、そうではない。
そのことは、映画のストーリー構成や映像美、何と言っても役所さんの素晴らしい役柄によって、優しく心を揺さぶってくるような心地と共に感じられました。

周りから見れば、多くの人が単調な生活と言うであろう何気ない日々が、平山にとっては何一つとして同じ日はない、味わい深いものなのだろうと感じます。

またその姿を通じて、純粋に勇気づけられる、そんな感覚を持ちました。

ともすると、今の生活ではどこか無理が生じていたり、キャリアやプライベートにおける理想の姿を追い求めすぎていたり、インプットを急いてしまっていたりするのではないかと思います。

そんな自分を意図的にスローダウンさせたとしても、平山のような味わい深く、地に足ついた生活のあらゆる局面にこそ、かけがえのない出会いや学びがあるのではないかと、安心感に似た感覚でもあったかと思います。

映画をみた後、ヴィム・ヴェンダース監督のインタビュー映像も見ました。

制作の裏側やコンセプトを知ることで、新たな気づきもあり、より平山に思いを馳せることができました。

「木漏れ日」
樹木の枝葉の間から差し込む日光のこと。森林などの木立ちから太陽の日差しが漏れる光景を指し、「木洩れ日」とも。
木漏れ日は、風などによって動いてゆらぎ、豊かな表情をみせる。
初夏の青々とした若葉の間から漏れる眩しいほど強い光や、初冬、葉が半分ほど落ちた林に降り注ぐ柔らかな光を連想。

グーグル検索SGEによって生成された回答を引用

最後に。
「木漏れ日」、いい言葉だな〜。

些細な出来事が、人生の転換となる体験になることがあるのだとすれば、今後自分にはそれが訪れるのか、どんなかたちで現れてくるだろう?なんてことを考えつつ、
けれど、それを掴みに行くでも望むでもなく、自分自身が「日々を大切に、自分らしく生きる」ことこそが大事なのだと改めて感じました。

素晴らしい作品に出会えて、良かったです。
そのあとに食べたベトナム料理も美味しかったです(2回目の来店)。

おしまい。

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