自主映画を劇場公開する男の手記⑤
お話の前に・・・
大阪での『私はどこから来たのか、何者なのか、どこへ行くのか、そしてあなたは・・・』上映が決まりました。
大阪は九条にあるシネ・ヌーヴォにて
8/5(土)〜8/11(金) 1週間限定上映!!
時間は19:00前後のスタートで調整中。
連日舞台挨拶やアフタートークなどのイベントを行いますので、日程が近くなったら公式HPや公式SNSでチェックしてみてください。
で・・・
パンフレット
まぁ前回書いた様な事をやっていると時間なんて溶岩の上に置いた氷の様にあっという間に蒸発してしまうのですが、年明け早々でしたかね。
だから公開の1ヶ月ちょい前なんですが、突然細谷氏が「やっぱパンフレット作った方がいいんじゃない?」みたいな。(一応「パンフレットは無しで」という話は既に済)
北尾 「今からっすか…?」
細谷氏「この映画を観た後は、絶対みんな何か情報欲しくなるよ」
北尾 「まぁ確かに…(今からっすか…?)」
細谷氏「誰か寄稿お願いしてさ、ほら師匠の帯谷さんとか面白いの書いて くれそうじゃん」
北尾 「そうですね…(そうだけども…)」
細谷氏「プレス資料もよくできてたからさ、あの感じで。
ちょっと他も当たってみてさ、あった方がいいよパンフレットは」
北尾 「…ンンンンンン…分かりました!とりあえずざっくり構成作ってみます!(けど早よ言ってや…)」
とまぁ…。
結論から言うと、評判も良かったし数も出たので、作って良かったです。
もうちょい前もって準備できたら良かったんですが、まぁまぁまぁ。
でも本当にギリギリでしたね。
ここから師匠の帯谷有理さん、更には村山匡一郎さん、佐々木敦さんにコンタクトを取り、「原稿書いてくれませんか?」と。
たまたま最初にお願いしたお三方がOKしてくれたのは本当に助かりました。
帯谷さん以外は面識も無かったので、まぁまぐれっすよね。まぐれ。
パンフレットの構成は、
イントロダクション的な煽り文
映画の基本情報
監督コメント
主演のコメント
出演者紹介
様々な分野の方から本作へのコメント
サウンドアート研究者の大塚姿子さんによるコラム
帯谷有理さん、村山匡一郎さん、佐々木敦さんによる批評文
監督による撮影回顧録
これをまとめるわけですが、冊子なんて作った事ないわけですよね。私は。
でも誰かに頼めるタイミングじゃないわけですよ。
当たり前ですよ。
そんなたまたま良いタイミングで暇してる金額が安くて腕のあるプロなんているわけないですよ。
…まぁ頑張るしかないですよね…。
まぁどうにかこうにかですよ。
映像の仕事で培った豆粒の様なデザインスキルと、ホバークラフトと地面の間の隙間ぐらいしかないセンスを頼りに形にはしたわけですよ。
ここでもまた紙のチョイスが分からんわけですよ。
とりあえずショボいのは嫌だからええやつにしたりましたわ。
なんかええ感じになりましたけど、まぐれですよね、これも。
そして印刷後に見つかる誤字…。
地方分も…のつもりで印刷するから誤字のまま300部とかね。
もう直せませんね。
誰かに添削してもらう時間すら無かったんで、もうしゃあないですけど…。
買ってくれた方、ごめんなさい。ほんの少しなのでご勘弁ください。
しかしまぁレイアウトで見せる能力が無いから、遊びのページがほとんど無い。
めちゃくちゃ空白の少ない「文字お化け」的な冊子が誕生。
映画のパンフレットってこんなんだっけ…?
もうちょい劇中の画像が効果的に使われてるもんですよね。いや、そうなんだよね明らかに。ウチにあるパンフレットは全部そうだもの。
でも上手くできない。
いや、ここをこうすれば…いやこのページが収まれば…文字少し小さくして…いやこの画像を小さくしてこっち大きくすればまとまりが…えええあああああぐわらっっっっ!!!!これ元に戻っとるやんけ!!!!
・・・・
紆余曲折を経て前日には劇場に納品しましたが、見事にギリギリでしたね。
前もって準備しましょう。
言われなくてもやるでしょうけど。
こんなアホいねぇだろ。
つーか、そもそも自主で全部やる奴なんていねぇだろ。そもそもな。もっと前な。
まぁバタバタしてる時って、当たり前のことが当たり前にできなかったりするもんですから。
あと、前売り特典にポストカードを作りました。
これも思いつきでの制作なので、
自分でやる→色がよく分からない→紙がよく分からない
というやつで。
「8種類ぐらい作ってランダムに3枚セットとか楽しそうかも」
とか思ったりするもんだから、またややこしくなるし。
結局のところなんですが、
○紙のサンプルを送ってもらう
○試し刷り
この二つができていれば状況は全く違ったんじゃないかと思っています。
厚みや質感と金額を鑑みて、どれが良いのかな〜みたいな。
やるでしょ普通。
やるでしょ。普通。
まぁすったもんだしながら、いや、「すったもんだ」って一人でやれることじゃないですけど、まぁとにかくそんな感じで。
でもまだ色々やったことありましたね。
・トークゲストを呼ぶ
・いろんなところにチラシを撒きに行く
・DCP(本編/予告)の作成って書いたっけ・・・?
なんてことを並行してやっておったわけです。
プレスキットの話も抜けてる・・・。
次回書いてみようかなと。
ではまた。
北尾
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?