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2024年5月11日(土)京都8R京都HJ(J-G2)

春の京都の名物障害競走。

J-G1を除くと最長となる3930mの距離と国内の障害競走では最多となる18個もの障害を越えていく難易度の高いコースレイアウト。

過去の開催をみると圧倒的に内枠、先行馬が有利なコース。
順回りコースでロスなくポジションを上げていく事がいかに難しい事かということだ。

昨年はダイシンクローバーが中山GJ3着からの強行軍でここを勝利。
ダイシンクローバーといえば操縦性の高さと現役屈指の飛越力が持ち味。

過去に倣って操縦性の高い馬、飛越力のある馬、ポジションを取れる馬を上位に見立てて予想を組み立てていきたい。

パドックメモ

2023年7月~前走まで

◎6サンデイビス

今年に入ってから小倉OP(2860m)5着→小倉OP(3390m)1着→ペガサスJS(3350m)3着と充実ぶりを感じさせるレースを見せてくれている。

3走前のブラックボイス戦はハイレベル戦で
1着ブラックボイス→春麗JS1着
2着ヴェイルネビュラ→福島オープン1着
3着エンデュミオン→小倉OP1着
4着メリディアンローグ→能力高い
5着同馬→小倉OP1着
掲示板組はメリディアンローグを除いて次走で勝ち切っているのは素晴らしいの一言。
※メリディアンローグは小倉3390mの大外枠だったのである程度考慮できる。

2走前の自身が勝利したOPは持ち前のスタミナを活かして早めにエンジンを吹かしてポジションを押し上げていく強い内容。
小倉でポジションを押し上げる時の王道はコースの内外が入れ替わる襷部分だとは思うが同馬は襷部分でなく各馬がしんどくなってくる正面3つの連続障害を越えてからの順回り区間で押し上げを図って成功している。
その後は反応の悪いところもあったが豊富なスタミナを活かして脚を伸ばし続けて3馬身半差の快勝という強い内容。

前走のペガサスJSはテン乗りの井上J+中山3570mの大外枠という厳しい条件でのレースだった。終始外々を回らされる厳しい展開で直線だけインコースを選択。余力が少ないからインコースを選択したように見えたがそこから差し返して3着を確保した。その差し返した相手が先週のオープンで圧倒的1番人気を背負って2着に好走したロスコフだったのでそのインパクトは強い。

今回は初の京都コースとなるが前々走に順回り区間で外から押し上げていった実績があるのであれば順回りコースへの適応は問題ないとみる。
3930mの距離への対応は他馬が苦しむのであればむしろプラス。
飛越力でやや見劣る可能性はあるが昨春のサクセッション戦で豊富なスタミナとスピードを証明していて必要以上の心配はいらないと考える。

この馬にとっては枠の並びも良く、内のザメイダン、アサクサゲンキ、ラジェドールを見るポジションを取れそうで自分のタイミングで仕掛けていけそう。

人気はない立場だがここは持ち前のスタミナを活かして強気に仕掛けていけば十分に好走できると信じて本命に据える。

○4トライフォーリアル

昨年の2着馬。
昨年は未勝利勝ちの立場で参戦。ここを2着してから東京JSでジューンベロシティ、メイショウアルトの3着に好走した。

秋に復帰後の2戦は東京HJ9着、阪神OPセブンデイズ戦8着と本来の力を発揮できなかった。
そこから一息入れたあと今年は阪神SJから始動。勝ち馬マイネルグロンには大きく離されたが3着ロックユーとは0.7秒差とある程度纏めることが出来た。

昨秋の敗因を東京HJが道悪、セブンデイズ戦が襷掛けコースと直線ダートと見ると大きくは負けていない。

同馬の昇級後の5戦を振り返って良馬場の順回りコースが得意条件ではないかと仮定。なおかつある程度速いペースで引っ張る馬がいるときに力を発揮できるタイプではないかと考える。

5走前 京都HJ2着 良 直線芝 逃げ馬ザメイダン
4走前 東京JS3着 良 直線芝 逃げ馬ロードアクア、ザメイダン
3走前 東京HJ9着 重 直線芝 逃げ馬ホッコーメヴィウス
2走前 阪神OP8着 良 直線ダ 逃げ馬ケイティクレバー(64kg)、メモリーズオブユー
前走 阪神SJ5着 良 直線芝 逃げ馬ネビーイーム、ニシノデイジー

こう振り返るとしっかりと引っ張る馬がいる良馬場の順回りコースがベスト条件ではないかと仮定できる。

今回は枠の並びが抜群に良くザメイダン、アサクサゲンキが内にいることにより隊列が早いうちに決まりそう。※外のラジェドールの挙動は鍵になりそう…
アサクサゲンキの近くを取ることが出来れば必然的にロスのない競馬に持っていけそう。

そうなると昨年2着に好走した経験が活きてくるとみる。
4月24日から追切を再開しており速めを5本消化しており乗り込み量は十分。

久々に好走できる条件が揃い、十分に仕上げっているとみて対抗評価にする。

▲8サクセッション

能力をフルに発揮出来れば突き抜ける可能性が十分にあるのが同馬。

前走は初の小倉コース、61kg、約6ヶ月ぶりの実戦と不安要素が多かったが勝負所での加速力は目を見張るものがあった。
ラストは久々の分、失速したが復帰戦としては十分すぎる内容だった。

今回は
①初の京都重賞
②伴Jへの乗替
③ここで力を出し切る必要があるのか?
という3つの点が気になるポイント。

①初の京都重賞だがそもそも半数が未経験だからコースレイアウトは無視。3930mへの対応が鍵となるが前走の終盤で見せた脚の使い方は京都で活きそうとみる。
また同馬初の重賞勝利となった新潟JSがスタミナを証明する内容。

全馬が上がり3Fで減速した珍しいレース

全馬の上がり3Fタイムが上がり3Fまでの平均3Fタイムより約1秒以上減速するという超タフ戦において同馬だけがほぼ減速なく走り切った。
その事実から体力面はかなり優れたものがあると考えたい。

②伴Jへの乗替③ここで力を出し切る必要があるのか?
この2つはセットで考えたい。
この中間の追い切りを見ているが表に出ている範囲では伴Jが追い切りにいない。まぁこれについては小倉で滞在競馬をしたとき以外は調教助手がずっと追い切りを付けるのがパターンとなっているため必要以上の心配はいらないと考える。
ここで大事になってくるのが③。今年は阪神競馬場が改修工事に入る影響で障害重賞は大きな影響を受ける。
来月の東京JSを皮切りに新潟JS→小倉SJ→阪神JS→東京HJまで怒涛の左周りの順周り重賞5連発へと突入する。
これまでの戦績から左周りの順周りを得意としているのは一目瞭然。
そう考えるとここで実戦の中で伴Jに感触を掴んでもらって体調を見て来月からの出走目標を決めていく方が自然な流れではないかと考えられる。
そう考えるとここは本気度が高くないかもしれない…

しかし!そう考えていたが4月17日の追い切り再開を皮切りに今週までに速めを7本も消化していてかなり意欲的に追い切っている様子がうかがえる。

秋の中山大障害への出走を考えて距離への対応力を試すためにしっかりと仕上げてきたのではないかと推測してみたくなる。

乗替は明確に不安要素だが持てる力をしっかりと出し切れば突き抜ける可能性も十分にあるとみて単穴評価とする。

△3ヴァリアンテ

中内田厩舎所属馬で主戦の西谷Jが丁寧に作り上げてきた馬。
自厩舎の馬で重賞や特別競走を使ってくるときは好走できる下地が整っているケースが多い。

同馬については入障してからわずか3戦の身だがここまでの内容が非常に優れている。

特に昇級戦となった前走。西谷Jの定番ともいえるゲートをゆっくり出して道中動いてラストまで脚を使わせるという乗り役の指示にきっちりと応えたのは非常にポイントが高い。

G1レーシング×西谷J=ブラゾンダムール
中内田厩舎×西谷J=ロックユー

この2頭と似たようなレースをさせているのは期待の表れと見ていいだろう。

ここで好走出来れば年末の中山大障害を意識できるはず。好走に期待したい。

✕1ザメイダン

最内枠を愛して最内枠に愛されたお馬さん。
3走連続1枠1番。
京都HJは2年連続1枠1番。

今回で石神Jとコンビ3戦目。
2走前の中山新春JSは62kgを背負いながら単騎大逃げ。ラストまでしっかり脚を使って2着を確保。負けた相手がセブンデイズなら仕方ない。
前走のペガサスJSは同型のビレッジイーグルがいたために気持ちよく逃げることが出来ず8着に敗れた。

昨年の京都HJは5着。レース後の談話で騎乗していた上野Jが勝負所でもっと引き離せばよかったとコメントしている。
それを踏まえて今回は馬の気分で気持ちよく行かせるはず。
そうなれば持ち前のしぶとさが発揮されると信じて5番手評価とする。

紐①2アサクサゲンキ

約5年間障害競走で走り続けているタフマン。
京都の重賞は昨秋の京都JSで勝ち馬エコロデュエルと0.1秒差の2着がある。

この馬の場合は道中で目標となる馬がいるかいないかがレースの結果に直結することが多い。
悪い例は春麗JSのように内に逃げ馬がおらず主張してしまうパターン。

そういった意味では今回は内にザメイダンがいてニンマリな展開のはず。
道中で力まずに走ることが出来ればチャンスは十分にある。

紐②7スワヤンブナート

入障から4戦全てで3着以内に好走しているセンス抜群の馬。
戦ってきた相手も強く、重賞でも十分に通用しそうな能力を示している。

ただし前走の三木ホースランドパークJSの内容が個人的には不満。前を暴走気味に行ったフィロロッソを捕まえられず後ろからオールザワールドに差された内容はイマイチ。手応えが非常に悪いものだった。
今回は内にスピードのある先行馬が揃ったためにある程度外を回らされる可能性が高い。
ある程度の人気は背負いそうでそれなら紐扱いに留めたい。

紐③10メイショウアツイタ

昨年4着馬。
目下リーディング独走中の森Jを鞍上に迎えることが出来たのが何よりプラス。
スピードは全くないが飛越が上手く、スタミナがあるタイプ。上手く流れに乗れないとしんどいが乗れれば楽しみがある。

気掛かりなのは10走ぶりにブリンカーを外す点。走ることに意識が向いていてブリンカーの必要がないという判断ならいいが、そうでなければ大きく置かれる可能性も視野に入れたい。人気との兼ね合いで判断したい。

買い目

単勝6サンデイビス

馬連流し
6-4.8.3.1.2.7
8-6.4.3.1.2.7

3連複フォーメーション
6.4-6.4.8.3.1.2-6.4.8.3.1.2.7.10

直前気配とオッズを見て変更する可能性もあるがとりあえずはこれで…



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