~バイク模型の作り方~ Part4
外装PL処理、接着、合わせ目消し
外装PL処理、接着、合わせ目消しの続きです。
外装には左右、上下貼り合わせる必要のあるパーツもあります。
私の場合はMr.HOBBYのMr.セメントSPをメインで使っています。
接着力を必要な箇所にはタミヤの白蓋も使ったりしますが、
乾燥時間がかかるため、ほとんど使用しません。
(使うとしたら瞬間接着剤の方が多い)
接着剤を塗って貼り合わせる際、
プラモデルのセオリーで「むにゅ」をしたくなりますが、
バイク模型で「むにゅ」はやらない方が良いと思います。
理由は「むにゅ」をすると設計した寸法より、
コンマ数mm狭くなってしまう(左右のプラが溶け合うため)ので、
バイク模型など外装を後から合わせる場合、入らなくなったり、
中のパーツを削ってしまう可能性があるからです。
それじゃあ、どうするのかと言うと、「瞬間接着材」で固めます。
■瞬間接着剤
私が使っている瞬間接着剤は2種類で、
タミヤのイージーサンディングと、
ダイソーの強力瞬間接着剤ハケ付き多目的・多用途タイプです。
イージーサンディングは外装の表面
削りにくい箇所を中心に使用しますが、
乾燥時間が長いためあまり使用しません
また硬化剤をしようすると結晶化みたいな感じになり削りにくいです。
ダイソーの強力瞬間接着剤ハケ付き多目的・多用途タイプは
その名の通り、ハケがついているため塗りやすいです(主観)
硬化剤を使用しても問題ありません。
私の場合、「むにゅ」をしない代わりに、
合わせ目消しは瞬間接着剤で行うため両面に塗布します。
表面は合わせ目を消すため、裏面は補強のためです。
バイク模型の場合、ダボや糊代が極端に小さいです。
組立時に外装を広げてハメたりする事が多いため、
強度不足により割れる事があります。
塗装、デカール、クリア後に割れると悲惨です。
ただし、接着直後に瞬間接着剤を塗布するのは厳禁で、
24時間程度は乾燥させてから塗布することをお勧めします。
(タミヤの白蓋で接着した場合は3~7日は乾燥時間が必要)
理由は、一見硬化したように見えても接着剤で接着した箇所が、
硬化不良を起こしており、時間が経つとヒケる可能性があるからです。
パテよりはヒケる確率は低いですが、
合わせ目消した翌日サフを吹いたらヒケてたとかザラにあるので、
接着は作業終了直前に行い、翌日の作業開始直後に、
瞬間接着剤を盛り、その乾燥時間に貼り合わせが必要ないパーツの
ゲート処理やPL消しを行うのが、作業時間を有効利用できると思います。
たった少しの事であっても翌日の作業のために自分なりに、
作業の最適化をしています。
■補強が足りないと思ったら
上の写真を見てもらうとわかりますが、糊代がほぼないです。
ぎゅっと握ると真っ二つに割れます。
そうならないために、更に補強を入れる事も可能です。
思いつくものとしては、プラ板を貼るだと思いますが、
フェンダーのように湾曲しているとプラ板を貼るのも大変です。
そんな時は、「ティッシュ」を使います。
ティッシュを1枚剥がして薄い1枚にして、必要な分切り出して、
瞬間接着剤をパーツに塗り、そこにティッシュを埋めます。
(実車のFRPを貼るような感覚)
それが硬化すれば十分強度が出ます。
※ただしティッシュごと硬化しますので表面には使用できません。
※裏面もあまり厚くするとバイク模型の場合別のパーツが入る隙間を
減らしてしまう可能性があるので少しずつ調整しましょう。