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時速40kmから見える風景と色彩

出張のN.Yから帰ってきてまだ若干時差ぼけです。実は約40年くらい前に乗っていたスクーターをネットで偶然見つけ即購入、この夏、所有しておられた函館の大野モータースさんまで取りに行きました。往路は空路、帰りは海路、函館から小樽まで自走、小樽から舞鶴、舞鶴から大阪南港まで自走、南港から小倉まで海路、そして福岡博多まで自走で帰ってきました。

今では月に数回エンジンをかけて走らせているYAMAHA/BELUGA80ccですが、40年前のスクーターを皮切りに、以降YAMAHAのTZR、HONDAのNSR、そしてFZRやらCBR-RRやら、イタリアのD社やC社、いずれもスピードを求めてのスポーツバイクばかり。仕事が本当に忙しくなり、バイクを降りたのが50前。ある意味命拾いしたのかもしれません、事故らしい事故もなく、自然にバイクを降りました。

ただ、こうやって、あらためて二輪の原点に戻るのと同時に、安っぽいかもしれませんが、俗に言う、初めて風を切って走った時の感動を、たった40kmそこらのトコトコスクーターのおかげで取り戻すことができました。オンロードタイプの100km超でのあの前傾姿勢での視野などあってないようなもの。遠くに出かけても景色や色彩の記憶などなく、ただただセンターラインと、数秒後の自分自身の未来を追いかけスロットルを開けるだけ。こうやって、30〜40kmで法定速度内で走行すること、また普通の楽な座位で走行することで、とても広い視野とたくさんの情報、もちろん、街の声や音、匂いまで感じることができます。

なるほど、こうやって懐かしい旧友のようなスクーターと再会し、改めて手にれた環境。時速40kmから見える風景と色彩も、カラーリストとしてこれから時々アップして行きたいと考えています。



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