懺詩: 5

姿 - 『装束』


来れ汝 白袴捥ぎ取りて 半妖
あるてみすの五月雨 有脚の廃寺
よう泣く捨て子を 静まる姥山へ 繁用
図らずも自我噛る塔 八十八の局部麻酔 意識厭うて

なにを 母音踊らせ どうして 伝える


閲にて閔 サメルアナタ


躙り降り神 添えた手の血の 舐めた先へと 伸びた触覚
上下四角

よしなさい だれかが だれかを 真を見つけず 屠るのは
嫌でも見慣れた 御縄の標 畏怖に手を掛ける茶羽根

下の下 帯刀 漫ろ茶屋町 未見曼陀羅
空が、耳に近付く。

「いい腕じゃないか」

単衣の結びは 長子に任せておりまして

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