懺詩: 4

氏 – 『シュプレヒコール』


そう 綯い交ぜの陰部と 双頭埠頭の 影帽子
大蛇八又 子のあはれ 足袋城生やし 折る兜
似せた誉れ、掠り傷に霧散らし。生きてるだけで、よいというのに。

今年も書にて冬凌ぎ、柱の痕と暦唇。隣の倅よ、託してよいかな。
はい 実父は、疾うの昔に


開して閤 サグルアナタ


幾百の兵法見たとて、御敵目の前にありますれば。賭にも、嚇にも袈裟斬りでして。
千切れぬ笑み、鍬の名。砥ぐ石語らう、滑り障子と侍りの間。


やいさ、やいさやいさ。小僧、後の識有り。


奮迅、そんな気がするだけ。野つ原で鬨を上げるはもう、恥ずかしかろうよ。
見知らぬあるふぁべっと 痛覚麻痺 よいだらう 床伏し、いざ、学ばん。

ですが、父上。其の季語不問、彼のてつはうの声。


お前のせゐで 何れの時も 無下と成りせば

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?