懺詩: 7

あ – 赤い木


首こくり 社祓い 重さ百両 その心中を送る薪
十露盤弾く音も、いづれ蝉に斬られる。

間に合わせの神楽 打毀す御殿 腐り兵糧
枕経、いつに其の色。


親の踏み絵も 焼き払っては笑い申す
重さ五銭



あと幾百の雪踏めば 草鞋編み こぞっていなくなり
半纏一貫 あそこ越えれば 気まま黄金の一夜城



さういへば 天手力や 思へば
どふして あの御方の首を その石をもつて

断たぬがよしと

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