懺詩: 11

な - 生成


衆生 お前の所為だと言う準備だけ出来てる


解像度下がる渡殿 漏電 消灯を解す栞

幽か くの字 二天在るとし

擦過の具合を吟うお前 見上げるだけの


双諦の庇 臍に番傘 異尾亜目

見えぬ神を経て 人 其れを宿すとし


呼吸不全に挿し花 青い薔薇横顔

礼の轟 郷の秋 家津美伏したる無粋の木

宣誓の握力と咽頭炎 叫べども言の葉は変わらぬ


有情 お前の所為だと崇める準備だけ出来てる


選択を与えられた軌条

この世に降る雨はまだ 残っているか

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