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森林管理のスペシャリスト・森林施業プランナー

 今日は私の目標のひとつである森林施業プランナーについて御紹介したいと思います。

まず、森林施業プランナーとは何なのか?
ざっくり言うと
森林所有者に代わって、森林を集約しプロデュースする人
みたいなイメージだと思います。

カッコよくプランナーとかプロデュースとか言ってみたものの実際のところは、営業や事務員といったところですね。

 林業は、森林の状態によって「皆伐再造林、間伐、除伐…」など適した作業方法・予定を考えて、段取りをつけて作業を行うのが基本的な流れです。

 しかし、いわゆる素材生産業を営む林業事業者は、頃合いの立木を買い、段取りをつけて皆伐し、そのままというところが結構あります。
このやり方だと環境志向の高まった現代において信用度の低下につながり、立木が買いづらい状況になっています。
ただ、単純に作業するとなるとお金もかかってくるので、そのままにしたいという方もいます。

 そこで、これらの問題を解決するために「森林施業プランナー」という資格が生まれました。

森林施業プランナーの基本的な仕事は3つです。

  • 森林経営計画の策定

  • 作業ごとの森林施業の内容や事業収支等のプランニング

  • 作業に関連する精算業務、補助金関連業務、分析等


森林経営計画の策定

 森林経営計画とは、森林を守り保全するために、自ら管理また管理委託を受けた者が森林を集約しつつ管理する計画です。
 この森林経営計画の策定は必須ではありませんが、計画に入れた森林は伐採に制限をかける代わりに、施業時の補助率のアップ、税金の優遇、立木買取単価のアップなど、所有者さんはこれらの恩恵を受けることができます。
森林経営計画の策定で民有林での林業の利益率が大きく変わってきます。
プランナーをやる上で必要なスキルであることは間違いありません。

作業ごとの森林施業の内容や事業収支等のプランニング

 森林経営計画は、区域ごとに「間伐・除伐・皆伐再造林」というように施業方法を考えていきます。
 プランナーは策定した森林経営計画に基づいて、現場ごとに森林整備の内容や経費、予算を明示し、事業の予定を立てていきます。
そして、立てた予定を基に現場作業員と相談しながら、作業を進めていくのが基本的な流れです。

作業に関連する精算業務、補助金関連業務、分析等

 作業を終えると現場作業員は次の現場へと向かいます。

 一方、プランナーは終えた現場で出た木材の材積・販売収入・各種経費等をまとめ、収支を出していきます。
それらのデータを基に、補助金の申請や森林保険などの申請やコストの分析を行うことがプランナーの主な仕事です。
そして、まとめた結果を精算書として発行して、山主さんへ報告し、一通りの施業としては終わりです。

 このようにザックリと、森林施業プランナーの業務を述べてみましたが、事業体によって行う業務は大きく違います。大きい組織だと仕事内容が細かく分かれていたりしますが、小さい組織だと事務業務から現場作業まで行ったりもします。

 森林施業プランナーは森林施業を理解し管理できることを証明する資格なので、「山林を持っているけど、どうすればいいか困っている方」はお近くの森林施業プランナーに相談してみるのが良いかもしれません!!

 私も森林施業プランナーの卵といったところですが、Twitterメール等でぜひご相談ください


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