ジュエリー教室「クラフトルームHAKATA」レポート(貴金属基礎体験, イヤリング)
こんにちは。造形作家の塩井一孝です。福岡を拠点に絵を描いたり、彫刻を作ったりしています。この記事は、とあるジュエリー教室の体験レポートです。これからジュエリー制作を勉強しようと思っていたり、これからジュエリー教室に通ってみようと考えている人の参考になれば幸いです。
・前回の記事はこちら↓
貴金属基礎体験③【板材から作るイヤリング】
貴金属基礎技術体験の最後の講座です。シルバーの板材からイヤリングまたはピアスを作ります。僕は妻にプレゼントするためにイヤリングを選びました。
1. イヤリングの形を決めます
石の形をモチーフにしたイヤリングを作りたいと思いました。特に事前にスケッチをすることなく、シルバーの板にマーカーで線を引いて行きました。左右対称なデザインが良いとのことだったので、鏡写しの形にしました。
2. 糸鋸でパーツを切り出してヤスリで整えます
左右対称になるように材料を切り出してヤスリで形を整えました。パーツを重ねてどちらのどこの部分をどれくらいヤスリで整えば良いのか、ケガキを使いながら作業を進めていきました。無闇に削っていくと、どんどん小さくなって形もいびつになってしまいます。
3. マルカンをロウ付けします
マルカンとパーツの設置面を出来るだけ広くするために、マルカンの一部分をヤスリで削りました。ピンセットでマルカンとパーツを慎重に摘みながらロウ付け。マルカンが細いので溶かしてしまわないように気をつけました。
4. 金剛砂を使ってテクスチャーをつけます
「金剛砂」という研磨剤に使われる粉末状の鉱物を使ってシルバーの表面にマットなテクスチャーを付けていきました。バケツに水と金剛砂を入れて、じょうごで砂をすくってパーツの上からザーッと振りかけるだけ。たったそれだけでシルバーの表面がザラッとしたマットな質感に生まれ変わりました。前職の鉄工ではこんな仕上げをしたことがなく、その手軽さと仕上がりの美しさに驚きました。真鍮や銅板にも出来そうだし、鉄にやるとどんな風になるか試してみたいです。このシルバーの質感はとても気に入りました。
5. 金具を付けて完成
シルバー製のイヤリング金具とパーツを合体させて完成です。金具のマルカンにはスリットが入っているので、ペンチで開いてパーツのマルカンを通すだけ。金具には腐食防止のメッキが施されています。
感想
貴金属基礎技術の体験講座はこれにて終了。地金を使った覆輪の制作や石留めは、ルームメンバーや集中コースで習得していくことになります。次回はワックスの最終講座です。ではまた。
・ジュエリー教室で教えてもらった入門書。幅広いジュエリーの基礎技術が網羅されているので、一度読むと制作のアイデアが広がります。↓
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