見出し画像

何がネガティブな想いを生み出しているのか?

あなたは心配性ですか?


2021年11月に亡くなった私の愛する母もそうでしたが、生前はとても心配性でした。

例えば、私が小学生だったときなど、父の車でドライブに出かけると、ほどなくこんな発言をするといった具合です。

「かずちゃん、わたし、ガスの元栓、止めてきたかしら?テレビもつけっ放しじゃないかしら?」

さて、先ほどの母の話ですが、たまに、不安が強まると、父親に言ってもう一度家に戻って確認する、といった調子でした。

ちなみに、ガスの元栓が開いていたことは、一度もありませんでしたし、テレビは電源コードごと抜かれていました。

冬になると、コタツの心配もよくしてましたが、これも心配なことが起きていたことは全くありませんでした。

なぜか何も起こらなかったかというと、心配性の母は、家を出るときも、変わらず常に心配性だから、バンバン次から次へと、いろんなスイッチ類を全てオフにする行動を取るからです。


母が車の中で騒ぎ出す際、私は「大丈夫だよ、僕がちゃんと見てたから。何も忘れてないよ」と言うんですが、「私が覚えてないのよ。だから心配なの」と言って人の説得を聴きません。

もっとも、自分がしたことを忘れる理由もよくわかります。いつも無意識に行動しているわけですね。

心配の原因はどこにあるでしょう

さて、母の心配の原因はどこにあるでしょうか?

そう、想像上のイメージにあります。

つまり、現実には何もありません。


現実には存在しないことを、想像して心配や不安を生み出すメカニズムは、誰にでもあります。


ところで、心配性や不安には、レベルがあります。


レベルが強くなると、いよいよ夜、眠れなくなります。


耳元で、誰からネガティブなこと囁いているわけではないのに、ますます心配や不安が高まるということは、私も若い頃よくあったことですし、読者のあなたにも、きっとその経験はあることでしょう。


一日二日くらいならまだしも、これが何週間も何ヶ月も継続するようんだと、いよいよ病的なレベルに突入します。

もし今、あなたがその渦中にいるとしたら、早急にそこから脱したいですよね。

心配性の原因をつかみ対処法を手にする!

私の今回のテーマが腑に落ちれば、あなたは自分の心配性の原因をつかみます。そして、その対処法を手にすることが可能となるのです。


まず、心配や不安の生み出し手は誰でしょうか?


はい、これは紛れもなく、あなた本人です。


そして、生み出し手は、自ら消すこともできる人です。


次に押さえて欲しいことは、あなたの生み出した心配や不安は、99%が想像されただけのものだ、ということです。

つまり、あなたは心配と不安のタネを捏造しています!!


私の母の例が、よい例です。


もちろん、世の中には、心配で家に戻ってみたら、本当に鍋に火が着いていたということもあるかもしれませんが、レアケースでしょう。


話を戻すと、真実ではないけれど、あたかも真実のように感じてしまうものを生み出しているのは、間違いなくあなたの心です!!


心の中の想像は、実態は無いけれど、パワーはある。この点が、この問題のひとつの核心です。そして、想いはエネルギーである、ということがわかります。

あなたが無意識に持つフィルター

ここで見てほしいのは、我々は、五感を通して外界の情報をインプットしていますが、必ず本人のフィルター越しにインプットをしています。

フィルターとは、カメラのレンズと同じで、外の様子をガラリと印象を変えて記録に焼き付けることができるものです。

だから、あなたは、あなた自身がどんなフィルターを装着しているか、一度じっくりと見つめる時間を取ることが必要です。


ちなみに、「私にはフィルターなどない!ありのままをただ見聞きしている!」という人がいます。

しかし、本当にそうでしょうか?

もし、本当にそうなら、あなたの日常からは、一切のネガティブさは現れてこないでしょう。

そして、なおも「そうだ!」とおっしゃるなら、世界のメディアがあなたを取材するでしょう。そう、「救世主が現れた!」として。


そんな具合に、我々は、簡単には自己省察はできないのですね。


さて、私たちが持つフィルターには、様々な種類があります。

例えば、心配、不安、罪悪感、羞恥、後悔、怒り、傷心、落ち込み、喪失感、嫉妬、劣等感恐れetc


もし、あなたがこんなフィルターを、無意識のまま装着しているとしたら、どう思いますか?

なんか気持ち悪いし、何より、取っ払いたいと思うことでしょう!!

フィルターを取り外す!

では、取り外しのための手順をお教えしましょう。

【取り外しのための手順】
①まずは、日常の生活の中で、自分がフィルターを通して外界を見聞きしているという瞬間をつかむ。

 実は、ここが一番難しいかもしれません。私の母のように、みんな無意識だから。コツは、フィルターを通してみているかも知れない自分ってものに、興味を持ち続けること。そうすれば、徐々に無意識から解放され、意識の上にあがってくるのです。

②意識に上がってきたら、あなたはフィルターをつかんでいる、という状態です。

 つかんだらラッキーです。つかめば、次に手放すことができるからです。

 もっとも、つかんだものを手放すには、心の筋肉(メンタルマッスル)が必要です。
 なぜなら、長年の馴染みのあるフィルターは、あなたにへばり付いていて、なかなか容易には手放れしてくれないからです。

そして、へばりついている強力な接着剤が、実はトラウマです。

トラウマには、実態は無いけれど、強いエネルギーがあります。しかも負のエネルギー。

③トラウマは、心の筋肉を徐々につけて手放していくか、あるいは、過去のトラウマを生んだ時間空間にイメージでタイムスリップして、感情を解放するかして手放していくことをします。

 トラウマ誕生の際には、必ず相手がいたはずです。

 感情の解放に必要なのは、当時、その相手から本当に欲しかった言葉を、イメージでいいので自ら与えること。そして、その相手にも事情があったことを理解してあげること。さらに、相手はあなたのことを実は愛していたのだと知ること(たとえ言動はそう見えなかったとしても)です。

 一時、感情が再燃して、苦しいところを通るかもしれません。でも、感じ入るところを十分に感じ入ることで、解放に向かうプロセスを通ることができます。

 ただ、なかなかセルフでは難しい場合は、専門家を頼ってください。


今回のポイントは、ネガティブな想いを生み出しているのは、外界にいる他人ではなく、あなた自身なんだ、ということでした。いかがでしたでしょうか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?