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音楽の正体って何だろう。

こんな状況下でも音楽を作らせてもらっていることがとてもありがたい。


例えば飲食のお仕事をされている方や、その経営の方。
軒並み売り上げも下がってしまい、お店の存続すら危うい、というのはもう他人事ではないだろう。

僕のレッスンを受けに来てくれる生徒さんの中でもその飲食業の仕事をしているのが何人かいて、バイトだとやはりシフトが極端に少なくなっている話も聞いているし、ここから営業自粛という形になれば、そもそものインカムがなくなってしまう。どうにも頭を抱えてしまう事態だ。

音楽は目に見えないものだったりもするが、確かにその存在を感じる。
そのちょっとした感触が全て。
それは発信者も受信者にもどちらも。
よくよく考えると不思議なものを生業にしているなーと改まってみるが、
元々、原始時代とかで言えば、まずは打楽器からだった。
喜びを表現するものだったりで、その頃すでに身体が動き出し、それはダンスに発展する。

やっぱりこういった音楽を含んだ芸術というものの正体は感情の表現なのだと思う。

ここ1ヶ月弱で、インスト曲を作ることをはじめてみたのだけど、
それは「唄」がない。「歌詞」がない。
そうなるとやはりその時の感情が大事な指針だということに気付く。

今の季節の形容詞は「桜」だったりする。日本特有かもしれない。
その「桜」というキーワードで人それぞれ様々なものを連想するだろう。
別れなのか、出会いなのか、はたまた来年も見上げたい、なのか。
こうやっていろんな答えがあることが、同じキーワードだとしても解釈が違うように、音楽もいろんな音と色がある。


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ソロアルバム「Nachtmusik」に"colors of life"という曲がある。
自分の生活に色を塗ろう、という曲。



元々は引っ越しだったり、新しい生活環境に身を置く時、
真新しい気持ちで明日がはじまればいい、と思いながら書いた曲で
今の自分のアトリエ(作業場)を作った時の心境も載せて書いたのだった。


引っ越しに限らず、新しい生活が象徴されるであろう今の季節。

悲しみを塗れば 今すぐに埋まるだろう
歓びは時として 見つけにくい色をする
colors of life on me goes on.
真っ白な日々の上
colors of life / 小田和奏


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