【1000字小説】電気神
ある日、未来がすべてコンピュータで予測された。
すべての歴史(それはなんじゅうまんねん後の彗星軌道上に地球の公転軌道が重なることによっておこる惑星衝突でじんるいがほろび、じんるいが宇宙をもう観測することができなくなるまで)は解析がなされ、すべての未来が全じんるいに共有データとして公開された。
未来の解析は完全なものだった。
解析結果が公開され、じんるいの知識となることも含めて、未来は解析されていた。
たとえば、現代で治療ができないある病気は、それからなんびゃくねん後に開発