大学時代の遊び - 謎解きオリエンテーリングの話
今はどうなのか知らないのですが、昔はオリエンテーリングというスポーツがそれなりに流行っていました。オリエンテーリング部とかもあったような気がします。スポーツとしては山野にポイントと呼ばれる旗が設置してあって、これを探し出していかに早く回れるかという競技です。
オリエンテーリング
どこからネタを仕入れてきたのかは、もう覚えていないのですが、大学時代にこれを自動車を使って街中をめぐるゲームに仕立て直して遊んでいました。最初の頃はマスターになるメンバーが街中を走り回り、旗にあたるスポットを決めていきます。そこに到達しか事を確認するために、現地に居なければわからない質問を用意します。そしてポイントを記載した地図を作って配って他のメンバーはそれを頼りに楽しくドライブをするわけです。
当時は割と多くの学生が親の車が借りられたり、チープな中古車を持っていてはいたのですが、車が使えないメンバーはナビとして助手席で地図を頼りに行き先を指示する役割です。何せカーナビなんて陰も形もない時代ですから、いかに上手に本の地図を読み取って、走るべきルートを決められるかが勝敗のポイントです。
単純に時間競争にしてしまうと、交通法規を守れないことになってしまうので、予め試走した時間から目標タイムを決めて、如何に目標タイムに近いかを競うことにしました。これも合計してしまうと遅れを挽回しようとしてしまうので区間ごとのポイント制です。そして旗にあたるスポットに対する答えを確認して合計ポイントで勝敗を決めるようにしていました。
まあ優勝したからと言って、何が偉いということも無いのですが、なかなか盛り上がったので、何度か開催された記憶があります。だんだんルールが高度化して旗が地図上に書いてあるのではなくて、その位置がクイズになっていたり、ルートが選択できるようになり、ルートによって難易度(得られるポイント)が違ったりするように進化していきました。
今と違うのはカーナビだけでなく、携帯電話も誰も使っていなかったので、連絡は公衆電話しか使えません。それも全員が出計らって居るわけですから、掛ける相手も居ないわけです。そこで最初は自宅にいる友人に連絡役をお願いしていたのですが、参加できないのに電話番をさせるのは申し訳ないので、留守番電話を公衆電話から操作して何とか緊急連絡先に仕立てるようになりました。何せ「首都高4号線を進め」を「国道4号線を進め」と間違えてとんでもない方向に向かってしまうこともあったんで連絡は必須なんです。今の時代であれば携帯電話で連絡が取れるどころかGPS情報を共有してリアルタイムに居所がわかる方法もあるので、そんな心配があったのかと思ってしまう話なんですが。この連絡が取れないドキドキ感は、すっかり過去のものになってしまったようです。
学生時代なんで免許取り立てとは言わないものの、知らない道を走るには気持ちの上での余裕が足りません。人間ナビにルートを考えてもらって、どの車線を走って、どこで曲がれなんて言う指示を出してもらうことで、運転に専念してもらうようにしていましたし、いろいろな道を走り回ることで、運転の経験値もあがったようにも思います。東京は広いんでキッカケがないとまったく行ったことの無い場所って多いですしね。
そうやって良く車でツルんでいた仲間たちですが、研究室の配属が決まって忙しくなると、なかなか機会も無くなって知らぬ間にこういうイベントも無くなっていました。まあいろんな事を思いついては仲良く遊んでいたものだなぁと思います。この時に使ったルートクイズの紙がどこかに残っていたような気もするのだけど、どこで見たんだっけなぁ?そのうち探してみよう。
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