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スペース1999 - 今でも楽しめるSFドラマ

久しぶりに海外ドラマシリーズを振り返ってみます。今回は”SPACE:1999”です。1999年9月13日に月面にあった不要核物質貯蔵庫が大爆発を起こし、その勢いで月が地球の軌道を離れて月面上にあった基地もろとも遥か宇宙に投げ出されて宇宙を放浪する物語です。1973年から作成され日本では1977年からテレビ放送されました。1977年といえば、まだガンダムは始まっておらず、ちょうどヤマトとか銀河鉄道999が放送されていた頃です。

スペース1999

時代は30年ほどの未来の宇宙のハナシですが、ワープもないのですが、何故か基地のある月は光速を超えて移動できました。そもそも月が核爆発で軌道を外れ、はるか宇宙に投げ飛ばされるという設定は当時であっても無理のあるものでしたが、SFなので細かいことは気にしないというのがお約束です(宇宙戦艦ヤマトもなかなかですし)。

そういう大きな不思議を除けば、近未来としては想像力の及ぶ範囲でまとめられていて、あくまで基地なので軍備があるわけでもなく、宇宙船も惑星間航行が出来る程度の「イーグル」というのが出てくるくらいでした。

この「イーグル」がメチャクチャ格好良かったのです。大気がなく重力が小さい場所で使うので、形こそ無骨なんですが、イーグル同士が連結できるドッキングチューブなんて痺れるものでした。それから基地間を移動するのに使われているエレベータを横にしたような移動設備が何とも未来感を示していました。

主要キャストとしては、元祖スパイ大作戦でも活躍したマーティン・ランドーが指揮官で、バーバラ・ベインが医療部長を務めていました。

日本での最初の放映も第1シーズンで終わってしまい、すべて見たのはだいぶあとになってからで、たしかCSで放送されてからだった気がします。第1シーズンでそこそこの成功を収めたもののテレビの人たちが「売れる」路線を押し付けたようで、第2シーズンはかなりのテコ入れがされていて、そのせいかコアなファンが逃げてしまったようで、このシーズンで終わってしまいました。結局、すべて見たのはDVDを買ってからなのですが、放送で使われた素材を再編集したもので、放送でカットされた部分だけ吹替が無く急に英語を喋りだし字幕が出るという中途半端な編集になってしまっているのが残念です。

スペース1999 HD完全版

Space 1999: Season 1 [DVD] - 日本語版は入手困難みたいですね

今、見直してもても、コンピュータが超大型だったり、何をするにもボタンを押す必要があるとはいえ、単なる基地なのでドンパチすることも抑えられ、何故か人間クサイ宇宙人との遭遇や、想像力を超えた宇宙の不思議が新鮮です。

最初のスタートレック(TOS)もそうですが、「安い」SFが幅を効かせていて、どうしても露出の多い美人の宇宙人が出てきてドンパチやって危機を救うのが「受ける」という先入観が蔓っていたようで、コアなSFファンが受けるようなドラマは受け入れられない時代だったようです。

スペース1999 第1話 人類の危機!宇宙基地大爆発

ヘッダ画像は、以下のサイトで作成しました。
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