見出し画像

セガのパソコン - SC3000

そういえば、ファミコンのことを書いた時にセガのパソコンのことにチラッと触れていて、そのままになっていたことに気が付きました。

ファミコン40周年とファミリーベーシック

1983年、多くのメーカーが家庭向けのパソコンに進出しようと試みていて、多種多様な仕様の機種が乱立していました。既に売れていたNECやシャープなどのパソコンは、機能こそ充分でしたが、その価格は家電などに比べても安いものではなく、誰でも買えるという値段ではありませんでした。

その頃、アメリカではアタリやコモドールといったゲームで有名なメーカーが最低限の仕様と簡易化された筐体のプログラミングも出来るけどゲームがメインというパソコンを出していて、日本のゲームメーカーも同様のアプローチでいけるのではないかと考えていたようです。

そこで任天堂からはファミコンとファミコンBASICという組み合わせも出てきたのですが、覇を競っていたセガもファミコンの登場に合わせてパソコンを出してきました。

SC-3000 - セガ

SC-3000

残念なことに他の低価格パソコンでも評判の悪かったペタペタのキーボードではあったのですが、カートリッジを持つことや画面やサウンドの仕様等は、その後に登場するMSXにかなり近く、さらに価格に関しては約3万円と攻めたものになっていました。

セガが発売した最初のパソコン「SC-3000」

Sega SC-3000

SC-3000はパソコンらしくカセットテープやプリンタも接続できたのですが、パソコンの部分を諦めゲームに特化したSC-1000も同じタイミングでリリースしています。ファミコンに負けるつもりはなかったのでしょうね。当初はファミコンよりも売れていたのかもしれず、海外に向けても展開されました。

SEGA SC-3000

SC-3000

ゲームグラフィックTVシーズンEX第28回「セガSC 3000」

ホームベーシック【SC-3000】

その後、評判の悪かったキーボードをまともにしたSC-3000Hもリリースし、後年、フロッピーディスクも搭載したSF-7000も登場したのですが、売れ行きからゲームに特化したほうが良さそうだということになったようです。もうプログラミングは必要ない時代になったのでしょうか。

セガの低価格パソコン「SC-3000H」

スーパーコントロール・ステーション

タイミングとしては、その後のMSX発売ラッシュに巻き込まれて埋もれてしまった感もあるのですが、今、見直してもなかなかの名機だったのかもしれないとは思います。

ヘッダ画像は、以下のものを使わせていただきました。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Sega_SC-3000_wb_(shadow_removed_version).jpg
Creator: Bilby (Modified by Xiejunmingsa), CC 表示 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=77828934による

#レトロPC #セガ #SEGA #SC3000 #ファミコン #SC1000 #SC3000H #SF7000 #MSX

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?