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海外ドラマ - 何度でも見られる刑事ドラマ:刑事コロンボ

いくつか思い出のある海外ドラマを紹介してきましたが、そろそろ王道に戻りましょう。今回は「世界でもっとも有名な刑事ドラマ」と言われている刑事コロンボです。このドラマはアメリカでは1971年から2003年まで実に長きに渡って放送され、日本でも放送局と放送枠を変えながら、今でも再放送が続けられています。

刑事ドラマと言っても犯人を探す推理ドラマではなく、ほとんどの回では冒頭で犯人が犯罪を起こすシーンから始まります。観ている人は犯人がわかっているという有利な立場で、コロンボがどのように犯人を見つけ追い詰めていくのかを楽しむのです。こんなことはドラマをご存じの方に説明するまでも無いのですが、このスタイルこそが刑事コロンボの特徴でもあります。

もちろんピーター・フォーク演じる刑事コロンボの風貌とキャラクターも愛される理由で、特に日本では当初、吹き替えを担当された小池朝雄さんのおどけたような台詞回しが大人気で、ドラマの枠を超えて多くのモノマネ芸人にも好かれました。

テーマソングを聞けば、うろ覚えの方でも、きっと思い出すのではないでしょうか。

刑事コロンボのテーマ

コロンボが扱う事件の特徴は、だいたいにおいて犯人は富裕層で犯罪と縁が無いような人たちです。この犯人がさまざまな理由で犯罪に手を染めるのですが教育を受けているだけあって、さまざまなトリックを駆使して証拠を残さないようにするのですが、これを庶民派の一刑事が暴いていくのが痛快に描かれています。最初に観たときはまだ小学生だったような気がするのですが、まだ見ぬロサンゼルスの街並みに憧れ、セレブなライフスタイルを見せつけられたものの、何故かそれをあまり憧れることはなく、時折出てくる電話であるとかステレオセットといったギミックの方に興味を持ったのを覚えています。

日本での放送が日本テレビの映画枠に移ってからは、おなじみの解説者が決まり文句とともにストーリーを説明してくれたのが記憶に残っています。

水野晴郎 解説「刑事コロンボ/構想の死角」

二か国語放送が始まると、ピーター・フォークの声が吹き替えとだいぶイメージが異なるのに驚き、オリジナルの英語の言い回しも少し判るようになっていたので、より楽しめるようになりました。

個々のストーリーは観ていただくのが一番なんですが、豪華なゲスト出演者も楽しめます。スタートレックファンであれば、カーク船長(ウィリアム・シャトナー)やミスター・スポック(レナード・ニモイ)が登場する回は必見です。

今でもいくつかの配信プラットフォームで見られますし、ブルーレイも手に入ります。

刑事コロンボ コンプリート ブルーレイBOX トレーラー

推理モノだと犯人がわかってしまうと、もう一度観るのはどうしてもつまらなくなってしまうのですが、最初から犯人がわかっているので、何度観ても飽きないのはある意味、不思議です。特に初期のストーリーは、だいぶ時代を感じるところも目立ってきましたが、それはそれで古き良き明るいアメリカが楽しめます。

ヘッダ画像は、以下のものを使わせて頂きました。https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Peter_Falk_Richard_Kiley_Colombo_1974.JPG

NBC Television - eBay itemphoto, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=16540910による

#海外ドラマ #刑事コロンボ #ピーターフォーク #小池朝雄 #ロサンゼルス

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