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トゥルー・コーリング - タイムリープで人助け

これを観たのはBS朝日で放送してた時だと思うのですが、飛び飛びにしか観られなかったので、後日、TSUTAYAに通って最初から見直した記憶があります。

物凄く掻い摘んでしまえば現代の魔女モノでタイムリープのお話なんです。もう少し丁寧に説明すると、主人公であるトゥルーは医者を目指して死体安置所でアルバイトをしているのですが、そこで死人から「助けて」と頼まれることで一日前にタイムリープし、死ぬはずの人を助けるという内容です。

ハイスクール時代は陸上をやっていたという設定になっているトゥルーは、小柄とまでは言えませんが、スタイルもよくキュートな女性です。何せ時間が迫っているのですから、良く走ります。最初は本人も何が起こっているのかわからないのですが、亡くなった母親にも同じ能力があったことを知り、次第に自分の力と使命に目覚めます。こうなると敵も必要になり、ちゃんと悪役も登場し善と悪の戦いが繰り広げられていくのです。

【海外ドラマ】トゥルー・コーリング 予告

ストーリーに時間制限を設けることで、速いテンポでわかりやすく緊張感を高める手法は「24」を始め多くのテレビドラマで使われたのですが、さすがにこのドラマではやりすぎです。まるで初期の「ペリー・ローダン」では無いですが「これには理由があるのだけど、今は説明している暇はない」と投げ捨ててしまうのは、ちょっと白けてしまうんですよね(白けるも死語だな)。

最初は宣伝にもかなり力が入っていたようですが、どうも視聴率は芳しくなかったようで25話まで進んだところで打ち切られてしまいました。さすがに唐突感は免れなく DVDでは未放送の26話が収められていますが、それでも中途半端に終わってしまったことには変わりません。

タイムリープというSF設定に医療ドラマ要素も含み、わかりやすい天使と悪魔を持ち出せばヒットしそうなものなのですが、やはりストーリーに深みが足りなかったような気もします。でもなかなか面白いんですよ。盛り上がった伏線が回収されないまま終わってしまったのが残念です。

トゥルー・コーリング

Tru Calling - 英語のほうが少し詳しい

放送が2003~2005年ということで、今まで紹介してきたドラマで見た覚えのある俳優さんもチョコチョコとゲスト出演しています(#数字は出演回)。

#03 ジョー・フラニガン(スターゲイト・アトランティスのジョン・シェパード 悪役のほうが似合います)
#12 デボン・ガマーソール(ロズウェルのショーン・デ・ルカ、マリアの従兄で刑務所帰り。犯罪者役が多いな)
#19 ニック・ウェクスラー(ロズウェルのカイル・バレンティ。父親に問題がある役ばっかだな)
#22 エリック・アヴァリ(スターゲイトSG-1の異星アビドースの長老カザフ)
#25 ウィリアム・サドラー(ロズウェルのバレンティ保安官。こちらは吹替が谷口節なのでスタートレック・エンタープライズのアーチャー船長にしか聞こえなくて困ります)

それまでの出演でイメージが出来ている俳優さんは使いやすいんですかね。どうも同じようなキャスティングになるキライがありますけど。それから視聴率が低迷するとテコ入れに呼ばれる俳優さんっているんですね。あまり裏話までは追っていないのですが、こういうのが好きな人もいそうです。

テーマ曲を覚えている人もいるかもしれません。日本のテレビ放送では、土屋アンナバージョンが使われていたのですが、声質も似ていて英語で歌うのは良いのですが、それだとわざわざカバー曲を使わなくても良かったんじゃないかとも思います。

Somebody help me - Tru calling [OPENING]

土屋アンナ [ Live] Somebody Help Me [1st Live Tour BLOOD OF ROSES]

わかりやすさを追求しないと視聴率が取れない。そうするとストーリーが浅くなってしまいファンは増えない。この時代までは放送時にどれだけの人にアピールできるかが最も大切だったのです。DVDレンタルが急速に増えて放送よりも大きなウェイトを占めることになっても、その前に放送が終わってしまうのは防げなかったようです。だいたい放送が終わってからDVDがリリースされて、さらに時間が経ってからレンタル開始ですからね。今は配信の時代ですから、テレビ以上のコスパが求められるとはいえ、道具も良くなって低コストで制作できるノウハウも増え、ストーリー展開もより緻密になったような気がします。そういった意味では、この時代までのテレビドラマは、いろいろと大らかさも感じます。

ヘッダ画像は、いらすとや さんにある以下の素材から作成しました。
https://www.irasutoya.com/2015/10/blog-post_135.html
https://www.irasutoya.com/2018/07/blog-post_935.html


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