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文字の読み方その2 - JISカナ記号編
文字コード表を見ていると実にいろいろな文字があって、中には見たことはあるけどどう読むのかまったくわからないという文字もあります。そんなことを思いながら、まずASCIIに含まれる記号たちについて調べてみた記事を以前に書きました。
文字の読み方その1 - ASCII記号編
そうすると次は「いわゆる半角カナ」の記号たちですかね。「いわゆる」と言っているのは「半角カナ」という文字は実は無くて1バイトで表現できるカタカナのことなんですが、これらは8ビットな時代から和製パソコンでは使うことが出来た懐かしくも馴染みのあるカナたちなんです。ここに含まれる記号は実は少なくて以下の8つです。
。 IDEOGRAPHIC FULL STOP(句点) まる
「 LEFT CORNER BRACKET(始括弧) カギ括弧
」 RIGHT CORNER BRACKET(終括弧) カギ括弧閉じ
、 IDEOGRAPHIC COMMA (読点) てん
・ KATAKANA MIDDLE DOT(中点) なかぐろ 中黒点
ー KATAKANA- HIRAGANA PROLONGED SOUND MARK(長音符号) 伸ばし棒
゙ KATAKANA VOICED SOUND MARK(濁点) てんてん
゚ KATAKANA SEMI-VOICED SOUND MARK(半濁点) まる
記号の次にある英語はJIS X0201の表2にある名称で、()内が通用名称(参考)の列にある読みです。その後ろは私が聞いたことがある読み方の例です。
JIS X0201 - 7ビット及び8ビットの情報交換用 符号化文字集合
まあカナとして割り当てられた領域は64文字分しかありませんから、どうしても必要な記号しか入れられなかったのだと思いますが、中点が選ばれたのはちょっと不思議です。教科書にこれの使い方って載っていたっけなぁ?
普通に日本語を読む時に、これらの記号を読むことは無いのですが(いちいち「てん」とか「まる」とか言わない)、標語などで誤り無く文字列を伝えたい時に記号をいちいち発音していたら変な目で見られた覚えはあります(普段はそんなことしないですよ)。だって電報や無線などで文を正確に伝える時は必要でしょとは思っていたのですが、なかなかそうは思われなかったみたい。暗黙の了解ってなかなか難しいです。
そういえば「藤岡弘、」や「モーニング娘。」のような使い方をされたのが1984年、1997年ですから、それまで漫然と使っていたカナ記号が意識されたのはワープロが普及したことでキーで文字を打つようになったことも関係あるのかもしれません。
本当は国ごとにローカルに定義された記号たちもなかなか面白いものがあるのですが、それらはほぼUNICODEに収録されているので、そちらで取り上げることにします。次はいよいよJIS漢字とともに登場した記号たちかな。
ヘッダ画像は、以下のものを使わせていただきました。https://www.irasutoya.com/2016/01/blog-post_13.html
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