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FM音源を楽しんだ YAMAHA CX7M/128 - MSX

MSX といえば、MSX0 のクラウンドファンディングが始まりました。

MSX0 Stackで伝説の8ビットMSXパソコンが甦り、IoT用コンピュータに

先程、さっそくポチってきました。これでゲームなどの懐かしい MSX を触れるだけでなく、センサーなどを繋げる新しい使い方にも挑戦できることになります。

さて、自分にとってMSXとの付き合いですが、この時代には既に16ビットPCがメインとなっていたので、懐かしい感じはするものの、もうテープを使うようなPCをわざわざ使う必要はないと思っていたのです。とはいえ、このCX7MはMIDI機器で遊びたいなということで手に入れました。CX7は、もうMSXではなくてMSX2だったんですね。

Yamaha CX7M/128

音楽の才能はまったくなくて、同じキーボードという名前なのに鍵盤の方は、複数の指を同時に押すような操作ができるようにならなくて、もっぱら打ち込みで音を出していました。

一応、入力デバイスとしてのMIDI鍵盤はあったのですが、友人の持っているDX21やRX21を持ち寄ってバンドっぽく楽しんでいました。今では当たり前ですが、すべてデジタルなので部屋でやっていても大丈夫で、音で迷惑をかけたり外の音が邪魔になることもなく、演奏を楽しむことができました。

当時のヤマハのシステムでは、FM音源が6オペレータか4オペレータなのかが大事で、DX7などの6オペレータが憧れだったのですが、さすがにお高いので4オペレータで揃えたわけです。せっかくシステム化できたので、時折、MIDIギターであるとか、MIDIサックスなんかを持っている人を呼んできて繋げてみるのですが、MIDIといっても通信規格なだけで、デバイスごとにどのような操作ができるのかはバラバラで、なかなか難しいものだなと苦労していました。

MIDIも普及し始めで、無茶な制御をするとデータを取りこぼしたり、暴走して音が鳴りっぱなしになったり、このデバイスには、このくらいのタイミングでこのくらいのデータを送るくらいにしないとアウト。みたいなノウハウをためていました。

まあボタンで音を作っていくのに比べれば、CXで画面上で編集していけるのは、やはり便利でした。そしてテープですが保存もできますし。MSXではまだフロッピーが普及しているわけではなく、ソフトもテープで供給されていたので、ちょうどポケコン(PC-1500)用に使っていたデータレコーダを使いまわしていました。

このCX7ですが、確かFM音源を使った音声合成ができたのも特徴で、ローマ字かカナかは忘れたのですが、文字列を指定すると読み上げることが出来ました。特定の記号を含めることでアクセントの指定などもできました。PC-6001にも読み上げはあったような気もするのですが、ちょっとだけCXの方がリアルな感じだったような気もします。

あらためて仕様を読み返すと、カナ文字のローマ字入力が出来たり、STOPキーの使い方をまったく忘れていたなどの発見がありました。結局、いじくり倒すにはプリンタも繋いでないですし、最後は誰かにあげてしまったような記憶があります。

CX7M/128

ヘッダ画像は、あげ忘れたマニュアル。初心者が使うためにとても親切に書かれているのが今読んでも素晴らしいです。


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