Win11 エクスプローラの悩み
Windows ユーザにとっていちばん長く付き合っているソフトは実はエクスプローラじゃないかと思います。中にはすぐにオフィスを立ち上げるので、ファイルはその中からしかいじらないよという方もいらっしゃるかもしれませんが、保存したファイルを整理したり、不要なファイルを消したりするにはエクスプローラは必須です。
Windowsのバージョンごとに、少しずつデザインや機能が変化してきていますが、最近になってタブが導入されたりして、なかなか便利になってはいるのですが、開発者向け情報をチェックしていると、さらにいろいろな機能が追加される見込みのようです。
ただ、いろいろな機能がエクスプローラを中心に動いているので、アップデートの際に不安定な動作になることも増えてきており、ここに不具合があると頻繁に再起動をしなければならなかったり、特定の機能をいろいろな手段で潰す必要が出るので、迷惑と感じることもシバシバです。
ここのところ、検索窓に入力が出来なくなったり、検索を始めると黙り込んでしまって、すべてのエクスプローラが停止してしまったり、マウスによるカット&ペーストは中身が空になってしまうのに、なぜかキーだと大丈夫とか、なかなか挙動が怪しいことが増えています。
もうずいぶんと長いこと困っていることは、長過ぎるファイル名をつけてしまうと、コピーしたり削除できなくなることです。ファイル名を自分で付けているうちはそんなに長い名前を付けることはないのですが、アプリケーションが自動的に付けるような場合やブラウザからWEBページを保存するときなど、とても長い名前が付いてしまうことがあります。
Windows 自身のファイル名を含むパスの長さの上限は信じられないほど長いので、ファイル自身はとても長くなることがあるのですが、エクスプローラは古い長いパス名に耐えられないライブラリ関数を使っているようで、この制限を超えたファイルに関してはエクスプローラからは操作できないのです。
Windowsのファイル名・パス長の上限文字数についていろいろ
不思議なのが同じエクスプローラのタブ間の操作であれば、この制限がかかっていないと思われるようなケースもあり(駄目なケースもあります)、新しく追加した機能に関しては、新しいライブラリを使っているので、制限を回避しているのかもしれません。同じエクスプローラを使っているのに、大丈夫だったりダメだったりするのはわかりにくいこと、この上ありません。
このタブ機能ですが、まだ中途半端な感じで、Chrome ブラウザのように、タブを自由に入れ替えたり、タブを引き出して独立したウィンドウにすることはできません。またタブを使ったエクスプローラを開いたまま再起動しても、以前のウィンドウはタブを解除した独立したエクスプローラとして復元されます。複数のエクスプローラをひとつのエクスプローラのタブに戻すことはできないので、タブの魅力も半減です。
これでも昔に比べれば、とても多くのファイルを含んだフォルダがあっても、リソースが足りないということは起きなくなったのですが、今度はとても多くのファイルをうっかり一度に開くような操作をしてしまった時に、それこそ何百ものアプリが起動してしまう事故を起こすこともあり、まだまだ改良は必要なのは確かなのですが、目新しい機能よりは地道な改善を忘れないで欲しいものです。
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