見出し画像

PC-8001 のキーボードと文字コード

そろそろ和製PCのキーボードもまとめておかないとですね。今回はNEC PC-8001です。オーソドックスなJIS配列ですが、その後のPCと比べると機能を持つキーも少なくシンプルなキーボードです。

基本的なレイアウト
SHIFTを押しながら

もちろんPC-8001には英語の小文字もあったので、大文字を使う時はSHIFTを押しながらです。CAPS LOCKはありません。BASICのプログラムは小文字でも入力できたのですが、小文字で入力してもプログラムと認識して中間言語に翻訳されLISTで表示すると大文字に変換されていた記憶があります。

気がつくのは矢印キーがテンキーの上段にあり、下と左はシフトを押しながら使います。意外なのはBSキーが無いんですね。

そしてカナ入力はJIS配列です。

カナ入力
かなモードでシフトを押しながら

カナキーはモードで、もう一度カナを押すまでカナ入力ですが、テンキーは影響を受けなかったので、矢印や数字はそのまま使えます。

簡易図形文字はGRAPHキーを押しながら入力します。GRAPHキーはSHIFTと同じようにモードはありません。

GRPHキー押下時

図形文字は PET などとも異なっており、今の UNICODE にも採用されていない2本線の罫線素なども含まれています。

参考:キーボードレイアウト


文字コードは素直なレイアウトです。

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:PC-8001_character_set.png より

制御コードの部分にも文字が割り当てられているのが特徴です。これらをキーボードから入力することは出来ず、表示する時には CHR$ を使うことになります。よく見ると"{""}"などいくつかの記号もキーボードからは入れられないですね。

ゲームなどで押されているキーを直接スキャンするにはI/Oポートからキーボードを直に読んでいたはずです。以下の記事の後ろの方にコードが載っていました。

PC-8001

PC-8001がいくつまで同時押しが出来たか記憶が無いのですが、いくつまでしか認識しなかったという記事は見つかりませんね。

スキャンの仕方はこちらにも ふろく

このキーレイアウトは後継の PC-8001mkⅡおよび PC-8001mkⅡSR にも、そのまま引き継がれているようですが、キースイッチは変えたようで、後継機種ではいくらか打鍵感がソフトなものになっていたようです。


PC-8001については、以下の記事も書きました。


今回使ったレイアウトを以下に貼っておきます。このファイルは自由に使っていただいて構いませんし、改変もご自由に。


2023.5.22 追記

GRPHキー押下時の一部の文字(円の左2ツ分)が抜けていたので修正しました。ダウンロードファイルも更新済みです。


ヘッダ写真は、以下のページに含まれているものを使わせて頂きました。https://www.okqubit.net/machines/nec.html

#PC8001 #キーボード配列 #文字セット #レトロPC  

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?