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長崎 - 軍艦島

多分、2015年にユネスコの世界文化遺産に登録されたのがキッカケだとは思うのですが、長崎に行ったら軍艦島を見に行こうというほど有名になりました。そういう私も数年前に一度、ツアーで上陸したので、その時の写真をいくつか。

遺産の説明
上陸すると、そこにはそびえ立つ斜面
初期の建造物はレンガ造り
だいぶ傷んでいるのが遠くからでもわかる
少し前までは手前にも建物があったそうだ
海風は強いし気象条件は厳しい

海の上の時間も長くて気持ちが良いので、やはり天気が良いに越したことはありません。現地には屋根というものがまったく無いので、晴れていれば日陰がなくて暑いことこの上ないですし、急な雨の時に逃げ込む場所もありません。

最近ツアーに参加した人に聞いてみたのですが、条件がより厳しくなったのか、天候の都合で、上陸できる割合がだいぶ低くなっているようです。

軍艦島クルーズ

晴れているから大丈夫とはいかないようなので、ツアーに参加される方は、そのあたりも前もって良く確認しておくことをオススメします。

軍艦島コンシェルジュ

結構、時間がかかるので、時間が無い方は、軍艦島デジタルミュージアムを訪ねるのが良いでしょう。上陸しても建物には近づけず遠くから眺めるだけで、中の様子はわかりません。ミュージアムには再現された部屋などもありますし、多くの映像を見ることが出来ます。ツアーとセットになっていることもありますが、ミュージアムだけでもOKです。

私の年齢だと、ギリギリ現役の時を知っている筈なのですが、かすかな記憶では「ああ三菱の炭鉱ね」というだけで、特に市内との交流があるわけでもなく、出入りの業者でも無い限り、それほど知られているわけでもなかったようです。その意味では今のほうが有名になっていると思います。

建物は崩壊が進んでおり、台風が来るたびに景色が変わる状況のようです。私が行ったときも、その年に入ってからマンションが一棟倒壊してしまったようで、次に行った時は、やはり違う景色になっているのでしょう。

崩壊するからといって補強したり再建したりすると、それはもう本物ではないので、デジタルでアーカイブするというのは大賛成です。本物は壊れていくものなので、そのままを見守るのが後の人の役目なんでしょう。他の観光名所で再建しているところも多く、そのすべてがダメとは言いませんが、観光客を入れる以上、耐震耐火設備が必要となるので、修復のたびに本物からはかけ離れていくのは、少し騙されている感じもあります。年を取って以前と比べることができるようになると、結構、違和感に遭遇します。

なかなか海から長崎港に入る経験はできないので、ツアーの終わりにもどってくる際に、昔はこうして外国から日本にたどり着いたんだなという景色を脳内で再生しながら、長崎を感じてください。本当に素晴らしい港街であることを実感できます。

端島 (長崎県)


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