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東京オリンピック2020から、はや1年

もうあれから1年になるんですね。国立競技場が近くなので、2016年招致の頃から学校やPTA行事等でも関連するイベントがあったり、随分と前から御縁がありました。実際に招致が決まってからもロゴが変更になる騒ぎがあったりしたものの、あれよあれよという間に今までの国立競技場は取り壊され、思ったよりも地味な新しい国立競技場に建て直されました。そしていざ開催かという時期にコロナの蔓延で1年延期となり、1年経ってもコロナは衰えることはなく、結局、ほぼ無観客という形で開催されたんですね。

バブル方式という縁起の悪い名前の仕組みが導入され、国立競技場周辺には、まるで国境のような金網の壁が設置されました。選手や関係者だけが検問所を通って中に入れるだけです。警備のお巡りさんも全国から集められましたが、道案内もできない始末。関係者を送迎するボランティアドライバーも、あちらこちらで道に迷っていました(外苑周辺の道路は分かりにくいですよね)。

外苑西通りで開会式をアピールしていたバイク

そして誰も参加することができないというストレスの中、開会式には、その壁の周りにとてもとても多くの人が集まりました。今更ながらのオリンピック反対運動の方々も集まって、久しぶりに人の前で騒げると、お祭り状態でウルサイだけの迷惑集団でした。

オリンピック反対

どうせ入ることは出来なかったのですが、チケット争奪戦にも敗れた私も、せめて雰囲気だけでも味わいたく、花火の音に誘われて感染対策をしたうえで競技場周辺の散歩に出かけてしまいました。

JR信濃町駅前から見えた花火

国立競技場が見える場所に近づくにつれて、周りは人・人・人の大混雑。コロナのせいで人の集団に恐怖心が芽生える中、もう完全にお祭り騒ぎでした。お巡りさんもあまり無理をしないで、事故が起こらないことだけを優先している感じでした。競技場がよく見える位置に近づくと、バエがするポイントには既に世界各地のテレビクルーがスタンバってました。

海外テレビ局の撮影風景

既に日が落ちているのに気温は下がらず人の熱気も手伝って熱中症になる人がでるのではないかと心配になるくらいでした。冷たいものを求める人達はコンビニに群がっていましたが、万全の準備をしていたようで、行列も混乱もありませんでした。

JR千駄ヶ谷駅前の大混雑

開会式自身は、みんな手元のスマホなどで観ていたのですが、電波は大混雑で、ワンセグ受信ができるスマホが大活躍。現場では反対運動の声が大きすぎて、中で行われている音はあんまり聴こえてくることはありませんでした。

一番偉い人の話が校長先生の話のようで、それが長引いたのがいけないのか、結局、予行演習はしてあったピクトグラムのドローン演技はキャンセルされたようでした。でもオリンピックのシンボルマークが地球に変化する姿は、ちゃんと3Dで観られたので、とても良かったです。

たくさんのドローンが光って地球を表現

帰り道は駅に向かうルートを避けたので、かなり時間がかかりました。封鎖された道路には選手村へ戻る人たちを運ぶバスが駐車していて、目の前で関係者が乗り込んでいて、行列をなして戻っていきました。

そして競技が始まり閉会式を迎え、少し経つと、今度はパラリンピックが行われ、これが終わった頃には、世の中のオリンピックムードはとっくに消え去っていて、コロナ一色の世の中に戻っていました。

ともかくオリンピックが無事に終わったことだけは、とても良かったのですが、オリンピックに何らかの期待を持っていた人たちの思いを受けきれたとは思えず、どこかモヤモヤが未だに残っているような気がします。このモヤモヤがもうオリンピックは勘弁に行くのかと思ったら、どこかから今度こそという声が聞こえているようにも感じます。とにかく直前まで何をどうするかが決まらず、ドタバタとやっつけ仕事の山で国立競技場も未だに外構の工事が続いている状態です。この気持ちも含めたレガシーが、今後どうなっていくかは興味のあるところです。既に外苑の再開発が始まろうとしていますしね。


外苑の再開発に関しては、こちらで触れました(2022/7/30追記)。


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