《太陽の塔》 岡本太郎
手が踏ん張っている
ここに宇宙があると
言わんばかりに
パーティー会場で
岡本太郎さんを
見かけた人の話によれば
両の掌の間に
気を所持しているかのように
肘を張りながら歩いていたそうです。
その姿を思い浮かべたところ
太陽の塔はご本人の
自彫像にも見えるようになりました。
太郎と母・かの子の関係を思うと
てっぺんの顔は母親で、
下の顔は胎内から顔を覗かせる
ご本人と考えてみたくもなります。
太陽の塔は言わずと知れた
大阪万博のシンボルでしたが、
その会場に飲料を納品していた人が
こんな話をしてくれました。
「朝昼晩、毎回商品を山積みにしていくんじゃけど、
いつ行っても売り切れ状態で
持って行けばいくだけ全部売れたんじゃ」
おかげで、社会人1年目だったのにも関わらず、
その年のボーナスは30数ヶ月分出て、
わぁ、社会人ってこんなに面白いのかと思ってしまったそうです。
「わしが道を誤ったきっかけじゃ」と笑っておられました。
【美術詞】短い言葉でアートを表現
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