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統計検定2級取得に向けた勉強法

1. 統計検定2級の勉強方法

1-1. 学習教材

自分は統計に関する知識はほとんどなく、勉強前は「分散って結局なんだ?」というレベルでした。それを前提に話をすると、
①統計学の時間/統計WEB

②統計検定2級公式問題集

結論、この2つを8〜9割理解していれば統計検定2級相当の知識を習得できると思います。

1-2. 具体的な勉強のやり方

①統計学の時間/統計WEB

無料で閲覧が可能で、統計学の基礎から応用までを丁寧に解説しています。統計検定2級の範囲をほぼ全てカバーする内容となっています。

こちらの基本的な学習の流れは、「単元の内容を学習する→練習問題を解く」です。

各単元の学習方法は自身の最適なやり方でいいと思いますが、練習問題はすべて解けるようになるまで実施することをおすすめします。こちらの練習問題が解ければ、「過去問がある程度解ける&解けなくても解説を読めば理解できる」程度の力は付くと思います。
逆に言うと、こちらの練習問題が解けないと過去問の解説を読んでも理解できない状況に陥る可能性があるので、丁寧に知識を習得することをおすすめします。

また統計検定2級では高校レベルの数学知識を要求されます(微分・積分、条件つき確率など)。数学が苦手な方は抵抗があるかもしれませんが、そこまで高度な計算は出てこないので、ぜひチャレンジしてみてほしいです。

②統計検定2級公式問題集

こちらは統計検定2級の実際の過去問になります。問題を解くときは、以下の条件で実施することをおすすめします。
・制限時間:90分(実際のテストの時間)
・点数:合格するためにあと何点必要か(合格点は100点満点中60点)
・解く時に持ち込み可能な電卓を使用する(関数電卓などは持ち込み不可能なので、公式サイトを確認するといいです)

特に「合格するためにあと何点必要か」は過去問を解き終えた際に毎回確認してほしいポイントでもあります。さらにそこから「その差を埋めるために、どの分野の学習を強化するべきか」まで分析することができればあとは実行するだけです。

統計検定2級では、解くのが困難な問題も毎回3〜4題出題されます。この問題の解説の理解に時間をかけるよりは、公式や用語の理解をしていれば解けるような問題を確実に当てる方が効率が良いと思うので、難解な問題は捨てるという発想ももっておくといいかなと思います。

また注意点としては、統計検定2級公式問題集の解説が多少読み解きが難しいことです。解説を読んで理解できない問題は、YouTubeなどで検索をすると丁寧な解説があるので、そちらも参考にするといいです。

1-3. 学習の際に意識してほしいこと

資格の取得は「目的」ではなく、あくまでも「手段」ということです。資格を取得する目的は、取得の過程で得た知識を実務で活かすことです。それを意識して学習することで定着率も高くなりますし、学習に対するモチベーションも保つことができます。

ぜひ「この知識がどう実務に活きるのか、使えるのか?」を意識した学習をしてみて下さい。

2. 自分が思う、統計検定2級を取得するメリット

2-1. 代表値の根本的な意味が理解できる

例えば、「平均」「中央値」「分散」「標準偏差」など、ビジネスの中でもよく耳にする代表的な数値の意味が理解できます。
それらが理解できることで、データの扱い方や意味を知ることができるため、非常に有用だと思います。

2-2. 数値の意味を理解できる

ビジネスの中で何か施策を打った際、その施策に効果があったのかどうかを数値から判断するといった場面は往々にしてありますよね。単純に平均などで比較しても、その差が偶然起きたものなのか、必然的なものなのかは検証しないとわかりません。
統計検定2級を勉強すると、その差に意味があるのかどうかが自分で検証できる術を学ぶことができます。数値は、その意味を理解してこそビジネスで活用できると思うので、そのスキルを習得できる有用性はあると思います。

2-1. 「数値に強い人」という証明になる

統計検定2級のレベルは一般的に、「大学基礎過程で習得すべきこと」と言われているため、「統計を専門で扱う職業にはもの足りないが、ビジネスの中で一般的な数値を扱える人材である」という証明にはなると思われます。合格率も約3割程度と、やや難易度の高い資格と位置づけられているため、「数値に強い人」という証明にはなると思います。

※ちなみに、自分はデータサイエンティストですが、統計検定準1級レベルの統計知識をもっている人は割と稀です。逆に言うと、そのレベルの統計知識を有していれば、他の人との差別化が測れるかもしれませんね。

3. 自分の失敗談

3-1. 難しい教材からはじめてしまった

学習をはじめるにあたり、自分は統計検定2級の学習のやり方を調べました。
すると、下記の「統計学基礎」という著名な参考書を学習したのち、過去問を実施すると良いという情報がありました。その学習法を参考に、勉強にとりかかりました。

しかし、この「統計学基礎」という参考書が自分にとっては非常に難しかったのです。特に数式の意味がほとんど理解できず、見様見真似でノートに写して、問題も例題を参考にしながら解くという学習を続けていました。

そして参考書を終え、いざ過去問にとりかかると、全く問題が解けないという事態に陥りました(1回目の過去問は、100点中の30点もとれなかったと思います。

その結果、「こんなに勉強したのに、全然点数がとれてない…」という気持ちが強くなり、学習へのモチベーションが低下してしまいました。

冒頭で紹介した通りの学習を進めた結果、「基礎が定着&その知識を過去問に活かす」ことができ、合格につなげることができました。学習の計画次第で勉強のモチベーションはいくらでもコントロールできるので、まずは計画を立てることをおすすめします。

3-2. 他の勉強と併用してしまった

こちらは、統計検定2級の学習と併用して、TOEICの学習を進めてしまったことで、知識の定着がどちらも中途半端になってしまったという問題です。

資格の勉強は短期に集中して取得するのが効率が良いと知りつつ、統計の学習のモチベーションが低下することで、その分をTOEICにまわしてしまったんですね。

資格の取得を目指す際は、その他の学習はできるだけ避け、一点集中で学習することをおすすめします。

3-3. 試験本番に使用できない電卓をもっていってしまった

統計検定2級では、四則演算ができる通常の電卓の持ち込みが認められています。
しかし、関数電卓などの高度な計算が可能な電卓の使用は認められていません。

自分はそれを確かめず、関数電卓を持ち込んでしまい、本番は電卓を借りるという事態になりました。この借りた電卓が、√の計算が行えないものだったため、いくつか落とした問題がありました。

使用可能な電卓は事前に調べておくことをおすすめします。

まとめ

以上、これまで統計検定2級取得に向けた学習方法や、メリットなどをお話してきました。合格した今だから言えることは「この学習方法を着実に進めていけば、確実に統計検定2級は取得できる」ということです。

ぜひこれからの受験を考えている方々の参考になればと思います!







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