祝杯

ああ、可愛い子よ
今日は何を語ろうか
お前が私に触れた時、
その血潮が語ったであろう
汚れのない小さな手で何を感じたのだろう
忘れた?
そう…お前は私を忘れた
だが、その手はちゃんと覚えている
私の冷たさも重さも
吸い尽くした臭いも
この身のすべてを預けた
ああ、私は覚えている
昨日のことのように何もかも
可愛い子よ
お前は私
だから、恐れるだろう
犯した過ちを
奪い取った愛を
さぁ、呑むがいい!
祝杯を交わした友と唄うがいい
私を忘れた罪を唄うがいい

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