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#8 ミツバチの健康を守るスマート巣箱、イスラエル発のBee Hero社が56億円の資金調達を実施しR&Dを加速(Podcast スクリプト)

PitchForkは、海外のアグリフードテックに関するニュースについて、5分でゆるく解説するPodcast番組です。

このnoteでは、番組で話したエピソードを書き起こして一部再構成したものをお届けします。(耳派の方は、SpotifyとApple Podcastで配信しておりますので、以下から聴いてみてください〜)



トークスクリプト


12月3日 土曜日、ピッチフォークのタナカカズヒロです。

この番組、ピッチフォークは、海外のアグリフードテックに関するニュースについて、5分でゆるく解説する番組です。

今日のニュースは、「ミツバチの健康を守るスマート巣箱、アメリカのBee Hero社が56億円の資金調達を実施しR&Dを加速」です。

はい、というわけで、ゆるく解説していきたいと思いますが、

Bee Heroという会社は、Omer Davidiさんイスラエルで2017年に創業されたスタートアップということなんですが、最初は、裏庭で10箱の巣箱にIoTセンサーを入れて試して見たら、結構面白いデータが取れるし、農業生産性をアップさせる可能性もすごくあるということで、アメリカのカルフォルニア州に拠点を移して、本格的にスタートを切ったということのようです。

養蜂技術って、特に受粉を必要とする農作物(果樹や果菜類とかですね)には、めちゃくちゃ重要な技術だったんですが、今までは本当に未知の領域と言いますか、昆虫なので、変数として扱うのがとっても難しい領域だったんですよね。

しかも、昨今の気候変動なのか、さまざまな要因が相まって、ミツバチがなかなか暮らしにくい環境になってしまって、どんどん難しくなっているという現状があったということのようです。

具体的に、このBeeHeroがどういうことをしているかというと、巣箱の中にセンサーを仕込みます。で、温度、湿度、女王蜂がいるかいないか、など25種類以上の重要なデータを取ります、で、そこで巣箱からわかることに加えて、その蜂たちがどれくらい受粉活動をしたかという、作物側のデータも取ります。で、そこを掛け合わせて、どういう環境だと、蜂が最も健康的に、受粉活動を最大化・最適化できるか、農家はどのように巣箱をケアする必要があるかということを分析して、スマホとかのダッシュボードで表示できるようにしている、ということのようです。

これは、私自身が農業現場で見てきた経験でもあるんですが、結構ミツバチを買ってきて、グリーンハウスの中ではなして、受粉させるような場面を見てきてるんですが、結構ですね、暑いハウスの中で、ミツバチが結構元気じゃなさそうな感じとかも見たことがあって、なかなか農作業を行う上でのパートナーとして、これはなんかもっと色々やれることあるかもしれないなーと思っていたので、このような解決策が出てくることはすごく興味深いなと思いました。

で、実際に BeeHeroのソリューションを導入しているカルフォルニアのアーモンド農家さんで、健康なハチによって受粉されたアーモンドは、平均的なナッツのサイズが大きくなったり、栄養価もちょっと高くなったりするなどもあるみたいで、そういう農家の収入をアップするようなことにも繋がっていっているということのようです。

で、今回42ミリオン、今のレートで日本円に換算して56億円くらいの資金調達をして、この分野を加速させていくということで、アグリテック業界としては、結構最近レイオフ系のネガティブなニュースも多かった中で、ミツバチテックは楽しみな領域だと思いました。

はい、今回はこのあたりで終わりたいと思います。

今回ご紹介したニュースや引用元は概要欄のリンクにまとめていますので、よかったらみてみてください。
では、また。


【今日のニュースの引用元】


【参考にしたWebサイト】





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