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#7 アメリカの太陽光型植物工場を手掛ける上場アグリテックカンパニーAppHarvest社が資金繰り悪化で経営難(Podcast スクリプト)

PitchForkは、海外のアグリフードテックに関するニュースについて、5分でゆるく解説するPodcast番組です。

このnoteでは、番組で話したエピソードを書き起こして一部再構成したものをお届けします。(耳派の方は、SpotifyとApple Podcastで配信しておりますので、以下から聴いてみてください〜)


トークスクリプト


おはようございます、11月30日 水曜日、ピッチフォークのタナカカズヒロです。

この番組、ピッチフォークは、海外のアグリフードテックに関するニュースについて、5分でゆるく解説する番組です。

今日のニュースは、「アメリカの太陽光型植物工場を手掛ける上場アグリテックカンパニーAppHarvest社が資金繰り悪化で経営難」です。

はい、というわけで、ゆるく解説していきたいと思いますが、今日はですね、アメリカのアグリテックのネガティブな話題である「上場した後のスタートアップの資金繰り」に関するニュースを取り上げます。

AppHarvestという会社は、アメリカ出身のジョナサンさんという方が立ち上げたスタートアップです。事業内容は、太陽光型の植物工場を手がけていて、トマトやレタス、ベリー類などをケンタッキー州などで手がけている会社です。

このジョナサンさんは、もともとは再生可能エネルギー周辺の事業をいくつか手がけていらっしゃって、再生可能エネルギーのプロジェクトファイナンスの考え方を持ってAgTechに参入されている方なんです。

AppHarvestがですね、2021年の1月に、デビットリーさんというMBA出身の投資家の方がAppHarvestの経営に参画されて社長にも就任されて、その翌月にSPAC上場して500億円くらい一気に調達して、株価も一気に44%上がって、時価総額も1000億円を越えてユニコーンという感じになって、AgTech界隈ではいい感じの波に乗っていたんですよね。

こアグリテックって、従来は技術開発に時間がかかるので、短期間で株価を上げるのが難しいと言われていたんですけど、なんというかアメリカの投資家すげー、という印象を持っていました。

そこで潤沢に調達した資金を使って、技術開発を加速していこうということで、2021年の4月にシード期〜シリーズAの段階のRoot AIという収穫ロボットのスタートアップを6000万ドル、今のレートで80億〜90億円くらいで買収するというニュースもあったりして、M&Aも活発ですごいなあ、と思わせるようなニュースがあったみたいです。

で、このAppHarvestという会社がですね、資金繰りが厳しいのではないか、というニュースが出てまいりました。上場企業なので、四半期報告が出てくるのですが、今のレートで手元の資金が50億円くらいまで減ってきているみたいで、累積の損失が400億円くらいまで膨らんでいて、非常に毎月の赤字幅が大きいということで、このままの感じで行くと、最低でも120億円程度を新規で資金調達をしないと、あと半年くらいしか持たないのではないか、と言われているということです。

米国のアグリテックが崩れると、グローバルなアグリテック領域のスタートアップにも波及的に影響を及ぼすということでは、この領域は引き続き注目していきたいと思います。

はい、ということで今回は、このあたりで終わりたいと思います。
今回ご紹介したニュースや引用元は概要欄のリンクにまとめていますので、よかったらみてみてください。

では、また。

引用・参考

【今日のニュースの引用元】

【参考にしたWebサイト】




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