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研修医修了後にすぐに美容外科に行くべきか?

最近「チョクビ」が流行っていますね!チョクビとは研修医終了後直接美容外科に行くことの略語です。それくらい美容外科が一般的になっているということですね!大手の美容外科への入職者は数百人規模でいるようで美容外科も進路として一般的になってきたんだなと感じます。

今日の題名は「美容外科に研修医に終わってすぐに行くべきか?」についてです!
Twitter(X)では定期的に話題になり賛否両論がある分野だと思います。
私も今は精神科ですが実は少しだけ自由診療の外科に勤めていたのでその時に経験をもとに今回はお話しさせていただきます。

どちらかが正解かどうかは人によって異なってくると思います。
まずはみなさんが美容外科に行きたい理由があると思います。どちらでしょうか?

A:お金を単純に稼ぎたい 医師免許を有効活用して最大化していきたい。
B:美容外科について単純に興味がある。手技や手術に興味がある。

みなさんはどちらを選びましたか?

Aを選んだ方は基本的にすぐに美容外科でまずは1年学んでみたらいいと思います。
1年でも早く行って、自由診療が自分に合うのを確かめてみるといいと思います。みなさんのやっている保険診療と自由診療では全然考え方が違うと思います。売り上げ至上主義が自分にハマるか、ブランディングやマーケティングなどが自分に向いているかなどを確かめるといいかもしれません。手技もどれくらい1年で学べるかもみてみるといいかもしれません。もし他人と比べてあまり手技が取得できていなかったり、売り上げが立てられないならば大人しく保険診療に戻るのをお勧めします。1年くらいで戻るならばまだ保険診療も戻りやすいですし、どうしても言いたくないならば適当に理由使ってもなんとかなると思います。
向いている場合は大手美容外科の院長になれるかどうか見ていきましょう。それくらい突き抜けられる人ならばなんとか今後もやっていけるでしょうが、難しい人は早めに別の進路を見つけてもいいかもしれません。手技も年々学ぶのが難しくなってきています。インセンティブなど改悪されて、下の先生に教えるメリットがなくなってきたり、組織としてあえてすぐには教えないことで早期退職を防ごうとしているためです。自分が手技を学んでいけるかどうかも実際に勤務して実情を見ていきましょう!保険診療のように待っていていてもなかなか教えてもらえないこともあるかもしれません。そういった環境が自分に向いているかどうかを実際に目で見てこないとわからないので早めに美容外科に行くこのがいいと思います。向いていない方はさらに考えて欲しいのは、美容皮膚やAGAなどならば勤務できるのかそもそも自由診療が向いていないのかを考えて進路を選んでみるといいかもしれません。

Bの方は最初から美容外科に進むのはあまり進めません。おそらくこの層は美容が大好きなのかあるいは美容外科の手技自体が好きな方だと思います。まずは形成外科でトレーニングを積んでいくのがいいと思います。専門医を取得してからか、せめて1−2年くらいトレーニングをしてから美容外科に行かれるのがいいのかなと思います。著名な先生方もおっしゃる通り美容外科の手技をある程度取得しようと思うならばやはり形成外科のトレーニングがあった方がいいのは事実です。特に難易度が高い骨切りなどの領域や鼻の整形などは形成外科を通ってこないとなかなか研修医上がりで到達するのは難しい領域となります。売れ筋に絞って簡単な手技をこなして行くのが研修医上がりの先生方で、それはそれでビジネスとしては問題ないです。しかしながら純粋に美容やその手技を追い求めている方ならばもっと多種多様な手技や難易度の高い手技を行いたいと思っていると思います。その場合はまずは形成外科でしっかりトレーニングをしていくことをお勧めします。形成外科出身でないと採用をしない美容外科もあり、ある意味直接美容外科に行く人達が到達できない手技や技術を目指していけます。それは短期的にみると遠回りですが長期的にみると大きなメリットとなると思います。ただその辺りは生き方やスタイルによって変わってくるので正解があるわけではないですがBを選ぶ方は形成外科に最初に進まれてもいいのではないかと思います。

簡単になりましたが今回は以上となります。
参考になれば幸いです。

次回は放射線と精神科について書いていこうと思います。


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