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JR北海道を制覇(完乗)した話①-計画編

こんにちは。今回から、JR北海道を制覇(完乗)した話をしていこうと思います。旅行記ですが、第一回は計画編です。合計線路長2,135.7kmで列車本数が少ないJR北海道を制覇するには、かなり綿密な計画が必要となります。

また、旅行日数は連続する7日~は必要と思われます。私は連続する8日間でJR北海道を制覇しました。詳細は後述。

今回は一部ではありますが観光時間も確保しました。なぜなら、この旅行は北海道一周旅行の計画を立てていたらついでにJR北海道を制覇しようと思い立ったのがきっかけですから。観光時間を削ればもしかしたら7日以下でできるかもしれませんが、おすすめはしません。

釣りタイトルみたいになってて申し訳ないのですが、JR北海道「在来線」制覇です。 北海道新幹線は148.8 kmしかないから許して。JR北海道の合計線路長2,372.3kmから北海道新幹線分の148.8kmと海峡線分の87.8kmを引いた2,135.7kmに完乗する、ということをしていきます。便宜上、以下は「JR北海道制覇」という表現に統一します。

最初に言っておきますが、「夏~初秋」前提です。冬は列車がダイヤ通りに動かないことも多く、とにかく寒いし雪があるしでおすすめしません。夏も夏でレール温度上昇で遅れたり、最近の北海道は夏でもクソ暑かったり、霧が凄かったりするので、ベストシーズンは9月~初雪までだと思われます。

また、この旅行はこのご時世の影響で外国人観光客がいない時期に行っています。外国人観光客でごった返すと(JR北海道はウハウハでしょうが)結構乗ってるだけでも大変になります(経験済)。

それら、このご時世の影響に伴い、様々な変更が行われている可能性があります(実際旅行10日前ぐらいまで乗る予定だった列車のうち2本が運休していた記憶。計画立て直しかとひやひやしてた)。ご旅行前に最新の情報をご確認ください。

使用きっぷ

さて、JR北海道を制覇するとなると、必然的に全線乗り放題のきっぷが必要になりますね。

今回は、「北海道フリーパス」という大変お得なきっぷを使います。

北海道フリーパスとは、

JR北海道内の在来線特急列車の普通車自由席及びジェイ・アール北海道バス(一部路線を除く)が7日間乗り降り自由なきっぷです。普通車指定席も6回まで利用できます。4月27日~5月6日、8月10日~8月19日、12月28日~1月6日はご利用になれません。ーhttps://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Otoku/006577/より

というきっぷで、発売額は27,430円、大人用のみの設定です。GW・お盆・年末年始は使用できませんので注意してください。

要するに、JR北海道の鈍行も、特急列車(自由席)も乗り放題というわけです。さらに6回まで特急列車の指定席も利用できます。どこで指定席を利用するかなどは後述します。

27,430円と聞くと一瞬ヒエッとしますが、(正規運賃と比べれば)とてもお得です。モデルコースを最後の方に出しますが、私の場合だと65,000円お得でした。はい。

また、私は制覇に8日間かけたので、最後の1日は「道北一日散歩きっぷ」を使用しました。こちらは「2021年4月3日~2021年11月28日の土曜・休日」に利用でき、「旭川駅、深川駅、永山駅」で「当日のみ」の発売と色々制限があるので宿泊場所の選定などお気を付けください。あと鈍行しか乗れません。

追記ーーーー

なんと!!超絶破格の「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」がまた発売されるようです!!!!!6日間だし冬だしJR北海道制覇は厳しいかもしれませんが、冬の北海道一周旅行とかには使えそうですね!北海道フリーパスの6日間&指定席4回までVer.みたいなものが12000円!!!!超お得!!!!!

コース決め

コースを決めるにあたって、まず最初に決めるのは「出発地」と「到着地」です。今回は函館や釧路など、様々な場所を検討しましたが、出発地は「新千歳空港」、到着地は「苫小牧フェリーターミナル」で落ち着きました(フェリー乗ってみたかったし安かったので)。東京から新千歳空港まで飛行機で行き、そこからJR北海道を制覇、苫小牧フェリーターミナルから帰京する、という感じになります。

新千歳空港には9時ぐらいには到着している必要があるので、飛行機の便の時間が割と大事です。東京からなら大丈夫ですが、東京以外だと仙台・名古屋・新潟・関西(ギリギリ)に限られます。それ以外の都市から出発の場合、北海道か上記の都市に前泊する必要があります。

そして、独自ルールとして、

車窓からの景色が見えないので、宿泊や翌日朝の移動の関係で仕方ない場合を除き、できるだけ日の入り後の市民薄明終了後に移動はしない。今回は夏なので市民薄明終了をだいたい19時30分と定義。

を設定しました。割と破ってる箇所ありますが、泊まれる場所とか翌朝の始発がなかったので仕方ない。

宿泊場所は、著名なビジネスホテル(東横イン,アパホテル,スーパーホテル,コンフォートホテル,etc...)がある都市を選びました。安いですし。

それらを踏まえ結果、以下のような回り方になりました。

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モデルコース

上の地図通り、以下のコースで回ればJR北海道(在来線)を制覇することができます。

1日目

羽田空港→新千歳空港。新千歳空港駅→札幌駅→北海道医療大学→札幌→小樽→倶知安→長万部→函館

2日目

函館→森→東室蘭→室蘭→東室蘭→苫小牧→鵡川→苫小牧→札幌→岩見沢→苫小牧→札幌

3日目

札幌→稚内

4日目

稚内→旭川→北見

5日目

北見→網走→釧路→(釧路湿原・観光)→釧路

6日目

釧路→根室→釧路→帯広

7日目

帯広→新得→富良野→旭川→札幌→帯広→新得→富良野→旭川(今思うと大分狂った行程ですね)

8日目

旭川→富良野→滝川→深川→留萌→深川→札幌→苫小牧フェリー

なお、このコースは2021年7月時点のダイヤで組んでいます。ダイヤは変わるので旅行前にご自身でご確認ください(もっとも、この記事を読むような人は大丈夫だと思いますが)。

最後に、実際の列車を組み合わせた行程表も上げておきます。ダイヤ改正で役に立たないかもしれませんが、参考程度にどうぞ。

https://bit.ly/Hokkaido_JR

コース決めのコツ

紙の時刻表があるととても便利です。1000円ちょいで買えるので是非買ってみてください。時刻を調べるのにも便利ですが、冒頭にある路線図のページ(さくいん地図)や特急運転系統図(特急さくいん地図)がなにかと役に立ちます。

JR北海道を制覇するにあたって、一番難関なのは不通区間です。

根室本線(東鹿越~新得間)は、2016年8月の台風による被害のため不通となっています。なお、東鹿越~新得間においてバス代行輸送を行っております。

代行バスは1日たった4本。朝と昼過ぎ、夕方、夜です。私は帯広に宿泊することによって、帯広駅から始発で新得駅に向かい、そこから代行バスに乗りました。釧路や札幌からだと間に合いませんのでご注意ください。

代行バスに乗らない、という手もありますが、JR北海道であることは確かですし(運行は委託ですが)、この区間は既に沿線自治体とバス転換を含めた協議に入っていることや、なんせこの区間、根室本線・狩勝峠越えは日本三大車窓です。鉄道からは見れなくなりましたが、バス代行によって事実上の三大車窓復活となったのです。きっと絶景が見れることでしょう(なお私は霧で何も見えませんでした)。

また、帯広→新得→富良野→旭川と乗ると、石勝線の南千歳~新得間には別途乗らなければいけません。そのため、7日目は帯広から出発し、代行バスと列車を乗り継ぎ旭川、旭川から札幌、札幌から帯広、帯広から代行バスと列車を乗り継ぎ旭川と、ぐるっと一周するトンデモ行程になってしまいました。この辺はもしかしたら効率の良い回り方ができるかもしれませんが...

北海道フリーパスの指定席をどこで使うか

先述した通り、北海道フリーパスは特急列車の自由席なら乗り放題であることに加え、6回までなら特急列車の指定席も利用できます(7回目以降は運賃のみ有効となり、別途特急券を購入する必要があります、要は差額では乗れないということです)。

この指定席を使う列車を大分迷いましたが、以下決め方です。

①札幌~旭川間は除外(特急ライラックは指定席のほうが少ない)

②基本的に乗車時間が長い列車から取っていく

③指定席より自由席のほうが少ない特急は特に推奨(特急サロベツはガラガラでしたが、特急宗谷はそこそこ乗ってた)

④混雑しやすい路線(札幌―釧路など)はおすすめ

みたいな感じでしょうか。

長くなってしまいましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。次回からは旅行記に入っていこうと思います。次の投稿がいつになるかはわかりませんが、混雑度や若干のインシデントなども書いていこうと思いますのでお楽しみに(?)。


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