【詩のようなもの】愛しさ
触れただけで壊れてしまいそうな
あなたの心が 愛しくて 愛しくて
そっと触れずに 傷つかぬよう 身体で覆うだけ
消え入りそうな 囁き
耳を傾ければ
何も語らず 頬にくちづける君
力を込めて 抱きしめたいけれど
それじゃ あなたは消えてしまうだろう
触れないように 触れないように
潤む瞳を見つめて吸い込まれてゆく
それだけでいい それだけでいい
愛しさが満たされてゆく
触れたら汚れてしまいそうな白く透き通る
あなたの柔肌が 愛しくて 愛しくて
触らせぬよう 絹の衣で 身体を優しく覆うだけ
光り輝くように 舞う君よ
手を差し伸べれば
何も語らず 胸元に手を差し入れる
力を込めて 抱きしめたいけれど
それじゃ あなたは溶けてしまうだろう
触れないように 触れないように
滲む瞳をみつめて吸い込まれてゆく
それだけでいい それだけでいい
愛しさが溢れてくる
力の限り 抱きしめたいけれど
それじゃ あなたは散ってしまうだろう
散らないように 散らないように
俺の瞳をみつめてくちづける君
散ってゆく 散ってゆく
愛しさで涙溢れる
散ってゆく 散ってゆく
愛しさで涙溢れる
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