大腸がんに関する経験談（その4：血液検査）
はじめに
44歳で大腸がん（S状結腸がん）が見つかりました。ステージは、ステージ2（Ⅱa）でした。今のところ転移は見つかっていません。
もしかしたら、誰かの参考になるかもしれないので、今回の経験談などをまとめておきます。
今回は私が経験した血液検査に関する情報をまとめておきます。
関連記事
腫瘍マーカー検査（CEA）とは
腫瘍マーカーとは、がんの種類により特徴的に産生される物質で、血液検査などにより測定します。この検査だけでがんの有無を確定できるものではなく、がんがあっても腫瘍マーカーの値が上昇を示さないこともありますし、逆にがんがなくても上昇を示すこともあります。
大腸がんの腫瘍マーカーは、CEA、CA19-9、p53抗体です。通常は、手術後の再発のチェックや薬物療法の効果判定の補助に用います。
CEAの一般的な基準値は0.0～5.0 ng/mlです。
私の腫瘍マーカー検査（CEA）の結果
検査結果
私のCEAの推移は以下です。
2019/09/07 0.6
2021/04/10 0.6
2022/01/05 1.2
2022/01/11 癌発見
2022/01/25 癌除去
2022/02/14 0.5未満
2022/03/07 0.5未満
2022/04/11 0.5未満
2022/07/25 0.5未満
2022/10/24 0.5未満
管理図（XmR管理図）
考察
癌の大きさから考えると、2019年時点から、癌があった可能性もあります。
CEAの一般的な基準値は、0.0～5.0 ng/mlで、癌が発見されるまで検査では異常を認められませんでした。
しかし、上に示したように値を並べてみると、2022/01/05の検査結果の1.2 ng/mlというのは、私にとっては異常な値であった可能性があります。
もしかしたら、手術し癌を除去した後の0.5ng/ml未満という値を見ると、0.6ng/mlという値ですら異常な値であった可能性もあります。
血液検査の基準値の見方
大切なのは、「基準値とどれくらい違うか」ではなく、「普段の値とどれくらい違うのか」ということです。
今後はぜひ、「自分の基準値」に注目して結果をご覧になってみて下さい。
おわりに
腫瘍マーカー検査（CEA）の基準値は、自分の検査の実績値をもとに、個人個人で設定しなおすといいのかもしれません。
腫瘍マーカー検査（CEA）の基準値以外も、血液検査の基準値は実績をもとに見直したほうがいいのかもしれません。
ただし、これって、一度自分自身が病気にならないと、使えない方法論かもしれません・・・
参考資料・記事
国立がん研究センター，「腫瘍マーカー検査とは」
https://ganjoho.jp/public/dia_tre/inspection/marker.html
国立がん研究センター，「大腸がん（結腸がん・直腸がん） 検査」
https://ganjoho.jp/public/cancer/colon/diagnosis.html#tumor-marker
京都民医連あすかい病院 健診センター，「腫瘍マーカーについて」
https://www.shinwakai-min.com/kyoto2hp/kanja/kenshin/pdf/tumor_marker.pdf
CRC、「よくある検査のご質問 腫瘍マーカーのCEAが高値にでました。癌（がん）以外でも高くなりますか？」
http://www.crc-group.co.jp/crc/q_and_a/03.html
金町中央病院，「基準値って……」
http://www.reiroukai.or.jp/trivia/%E5%9F%BA%E6%BA%96%E5%80%A4%E3%81%A3%E3%81%A6/?fbclid=IwAR10MAaJKe2gfJqSzcOs75aT1I1EL3Lkf8apP3xoOEdkiPmDyU2Tdyl3iVI
東京大学医学部附属病院検査部，「検査結果について -基準範囲，臨床判断値ってなに？-」
http://lab-tky.umin.jp/patient/kijyun.html
日本衛生検査所協会，「検査と病気の関係」
https://www.jrcla.or.jp/clinical/clinical-relationship/
@kazuo_reve，「健康管理での管理図の活用 ～横の比較じゃなくて縦の比較～」
https://qiita.com/kazuo_reve/items/5e0345689416849622ba
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？