詐欺で稼ぐFacebook
Facebookに詐欺広告が表示されるようになった。
筆者の知る限り、この状況は2023年夏には発生していた。2024年3月現在も続いている。
図解
お金の流れを図示すると、以下のようになる。
とても簡単な図だ。順に説明すると、以下の通り。
詐欺師がFacebookに代金を払い、広告枠を買う。
Facebookは、詐欺師から代金を受け取り、詐欺広告を表示する。
Facebookユーザは詐欺に遭い、詐欺師にお金を払う。
Meta社(Facebook運営会社)の売上
Facebookを運営するMeta社の売上は、2023年1月~3月と10月~12月を比較すると、1.4倍へ急激に拡大している。
詐欺広告が表示され、詐欺師から売上を得るようになった期間、Meta社のビジネスは成長した。
2023年のMeta社の決算は、売上5.96兆円、純利益2.08兆円だ。
対策している雰囲気
Facebook広告の信頼性が低いことは、以前から話題になっている。
今から5年前、2019年1月22日のNHKクローズアップ現代では、フェイク広告問題が取り上げられ、Facebook Japanは取材に応じた。「全ての広告について、掲載前に、AIと人の目で審査している」とのコメントを出している。
Facebookには、問題のある広告が、少なくとも5年前から表示され続けている。
Metaのコメントからは、「対策している雰囲気」は感じられる。しかし、実態は悪化している。
改善できないのに、改善できそうな雰囲気を醸し出すのは、ユーザにとって迷惑だ。
上がってしまった株価
Metaの株価は、上がってしまった。2023年1月、 $122 だった株価は、2023年年末には $353 と、約3倍となった。そこから更に2ヶ月ほど経った現在は、 $496 まで釣り上がった。
一般的に、株主は、売上が下がる施策を許さない。現在のMetaは、詐欺師からの収入を得ている。株価を支えている売上を切り捨てることは、簡単ではない。
これまでもMetaは、悪質な広告を放置してきた。たとえば、詐欺的な定期通販の広告などだ。その時と同じように、Metaは、詐欺広告も放置するだろう。
Facebookを投げ捨てよう
Facebookを運営するMetaは、問題のある広告を止められていない。その期間は、数年間という長い期間にわたる。
その意思がないのか、機能がないのかはわからないが、止まらなかったことは事実だ。
日々を生活する私たちは、Facebookを見ないほうが安全だ。
また、自分がFacebookへ投稿すれば、自分の友人をFacebookに招き入れてしまう。友人を危険にさらすことになる。その点でも、Facebookを見ない方が良い。
ユーザとしては、しばらくFacebookを捨て、別のSNSへ引っ越した方が良いだろう。
以上
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