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ワクワクスイッチ®︎No,9 ユーモアで頭の回転が速くなる!

フローの提唱者である、ミハイ・チクセントミハイは、『楽しむことこそがフロー状態へとつながる』と言っています。(フロー=人間がそのときしていることに集中し、完全にのめり込んでいる状態。その過程が活発で、成功しているような精神の状態)

練習で、単調な反復を繰り返すことは大切です。ただ、その練習をいかに面白く練習設定ができるかが、指導者の腕の見せ所です!

選手は、地味で重要な反復練習を、まず何のためにこの練習があるのかを理解し、様々なイメージをしながら、自ら負荷をかけ、楽しむ工夫をするのかが大切だと思います!

機能固着を取っ払い、クリエイティブな練習をしましょう!!

📖ユーモアは最強の武器である📖

ジェニファー・アーカー&ナオミ・バグドス

笑いと想像力のつながりを理解するために、「ドゥンカーのロウソク問題」を用いた認知テストを紹介しよう。

心理学者アリス・アイゼンの同僚たちは、実験者の参加者たちにロウソク1本、数個の画びょうが入った紙の箱、マッチを配布した。

参加者たちへの課題は、テーブルの上に配られた物だけを使って壁にロウソクを固定し、点火すること。ただし、溶けたロウが下のテーブルにこぼれ落ちないようにしなければならない。

正解は、箱から画鋲を取り出し、画びょうを使って箱の片側を壁にとめ、ロウソクを置く棚を作ることだ。

簡単に思えるかもしれないが。この解決法にたどり着くためには、脳が機能的固着を克服する必要がある。

機能的固着とは、物の一般的な使い道以外の方法をなかなか思いつけない認知バイアスだ(この場合なら、箱を画びょうの入れ物としか思えないこと)
5歳児には機能的固着が見られないのは、大人の世界を支配している決まりごとをまだ知らないからだ。

ー中略ー

この問題を解くにあたって、ユーモアが参加者たちの能力にどの程度の影響を及ぼすかを調べるため、実験前、半数以上の参加者にはユーモアのあるビデオを観た人たちの方が、正解にたどり着いた人数が2倍も多かったのだ。

彼らは笑ったせいで頭が良くなったわけではなく、笑ったことで機能的固着を克服しやすくなったり、新たなつながりや連想を思いつきやすくなったのだ(多くの場合、それこそ創造のプロセスの核心だ)


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