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振り返るタコス作る男(2)
12/2、12/10とタコスを都内で売ってみた話
振り返り1 知ってもらわなきゃ始まらない
振り返り2 お客に刺さるには美味いを超える感動が必要
振り返り3 一先ず励ますような「〇〇が良かったですよ」は脱出できた
振り返り2「お客に刺さるには美味いを超える感動が必要」
前回、思わず食べたくなる宣伝が、美味しい商品以上に重要という話をした。今回は、宣伝によって来店したお客さんの記憶に残り、ファンになってもらう為に必要なことについて書く。
結論から言うと、「美味しい」だけの商品ではリピートしてもらえない。「美味しい」だけの商品はどこにでもあり、わざわざ定期的に食べに来ようとは思わない。そこに特別な何かを感じることではじめて定期的な利用につながる。それは「安い」「便利」「ボリュームがある」「飛び抜けて美味しい」など様々であるが、いずれにせよ他との差別化が絶対条件となる。
そこで我々はスパイスに工夫を加えることにした。「tajin(タヒン)」というメキシコの七味のような混合スパイスである。タヒンにはライムのパウダーが入っておりこの酸味が独特の後味を生み、唯一無二のうまみを作り出すのである。実際にこれを用いたタコスは非常に評判が良く安定的に高評価と予想外の衝撃を食べた者に与えることとなった。これは言わば「飛び抜けて美味しい」に相当して、差別化を果たせたのではないだろうか。
しかし、試食した者の反応を見るにまだまだ改善の余地がありそうである。今後とも研究を続けていく。
余談だが、タヒンは日常の七味に置き換える感覚で使ってみてもいいだろう。ポイントは味が濃いものなどのパンチの強いものと掛け合わせることである。
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