振り返るタコス作る男(3)

12/2、12/10とタコスを都内で売ってみた話
振り返り1 知ってもらわなきゃ始まらない
振り返り2 お客に刺さるには美味いを超える感動が必要
振り返り3 一先ず励ますような「〇〇が良かったですよ」は脱出できた

振り返り3「一先ず励ますような「○○が良かったですよ」は脱出できた」

タコス試作を初めて行ったとき、多くの人から励ますように「香りが良かった」「新鮮でよかった」などのいい点を挙げていただいた。それは大変励みになり大変ありがたいものだった。一方で励まされているということに悔しさを感じた。

改善されたタコスに寄せられる第一声は「美味しい」という漠然とした表現に変わった。ひとが頭を使って褒める箇所を探さずに感じたままを表現するときに使われる「美味しい」という漠然とした表現は、その人の及第点を超えられた証である。そして、「どうしたら、これをもっと多くの人に食べてもらえるだろうか」「これをもっとよくするにはどうしたらいいだろうか」と頭を悩ませてもらえるようになった。つまり改善点がすぐに浮かばない程度には完成されたということである。

ようやく初見の人が第一声で「美味しい」を出せるものを安定して提供できるようになったことに安心した。とはいえ、まだまだ勝負するには研究が必要である。今後は、「ここでしか食べられない」「わざわざ足を運んででも食べたい」と思えるタコスを作っていきたい。

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