渋谷再開発協会の歴史(3)渋谷まつり

第1回は、渋谷再開発促進協議会の設立時の話、第2回は渋谷再開発計画‘66の話をした。今回は、1964年~1972年までの渋谷再開発促進協議会時代の活動の話をする。
1965年度の事業計画には、①渋谷のあり方を研究分析する基本図形の制作 ②関係行政面との折衝 ③街ぐるみ明るい美化運動の実践 ④街ぐるみサービス協調運動の実践 ⑤多彩な商業祭と行事の合同企画と広報活動、とある。
①は開発ビジョン研究会で「渋谷再開発計画‘66作成、③④⑤は商工経済研究会で取組んだ。特に渋谷商業祭については、当協議会が先鞭をつけ、区役所、区商連(中央ブロック)、商店街、町会、観光協会と共同主催で行うとの記述がある。渋谷商業祭は渋谷まつりという名前となり、第1回は1966年11月3日~6日に開催された。②については、行政対策事業として三副都心連絡協議会に参加、山手貨物線の旅客線転用促進請願などをしたり、渋谷区・渋谷区議会との渋谷再開発懇談会の開催、東商首都委員会主催の渋谷再開発懇談会への参加などをしている。

渋谷まつり「わんわんカーニバル」(実施結果報告書より)
目的 オリンピック記念施設と忠犬ハチ公のいる街、より親しまれる街、渋谷の観光業と
商工業の振興に資する。
主催 渋谷区・渋谷区観光協会・渋谷再開発促進協議会 後援 東京商工会議所・東京都市開発促進会・JKC本部・東京都商店街連合会・渋谷区商店会連合会・忠犬ハチ公銅像維持会★わんわんカーニバル大パレード 渋谷の繁華街をほとんど網羅 観客数6万人(渋谷警察発表)★わんわんコーナー 都内有力犬業者12店の展示即売、獣医による健康相談、飼育指導★ここ掘れわんわん市(夜店)地元商店18軒によるワゴン(花車)谷幹一、古今亭志ん朝、関敬六、ジュディオングによるあゆみの箱募金サイン会。(3日間で三万二千人動員)★写真コンテスト★川柳文化祭★星と音楽の夕べ★わんわんカーニバル歌謡大行進(ビクター協賛)久保浩、田代美代子、森進一、珊瑚一、ノリロー・トリロー、晴乃ピーチク・パーチク★民謡芸能大会★わんわん映画会★全日本チャンピオンドッグショー(JKC主催800匹参加、一万五千人動員) ★わんわんパレード(200匹が音楽隊を先頭にハチ公前に行進。2万人動員)
第2回は1967年11月1日~7日に行われ、暖かい晴天に恵まれ、チャーミング渋谷大パレードの人出は約20万人(推定)となった。この年のジャズコンサートには渡辺貞夫(司会 大橋巨泉)歌謡ショーにはバーブ佐竹、坂本九(司会 ジェリー藤尾)が出演している。また渡辺プロの協力によるヤングメンフェストにはワイルド・ワンズ、ザ・タイガースらが出演している。その後渋谷まつりは第5回まで記録に残っている。


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