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コーディング不要の「Webflow」を使った簡単・手軽なWebサイト構築のススメ

こんにちは。ビザスクの 清水 です。

随分と暖かくなりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

今回は、ビザスクデザインチームの同僚&Myメンター東根さんのおすすめのFigma Plugins紹介記事に触発されたので、最近業務で触れているWebflowについてご紹介します。

「Webflowて何よ?」「Webflowって何ができるの?」とお思いの方は、是非最後までご覧いただけると嬉しいです。

Webflowって何?

Webflowは、ノーコードでWebサイトを制作できるツールです。

Webflow公式サイト

最近は、国産のノーコードツール「STUDIO」が業界を賑わしていますが、Webflowも同様、要素をドラッグ&ドロップするだけで簡単にWebサイトが作れます。

リンク:Webflow 公式サイト

Webflowでできることをざっとまとめると、以下の通りです。

  1. コーディング不要でWebサイトの構築が可能

  2. レスポンシブデザインに対応

  3. CMS機能でコンテンツ更新も容易

  4. 豊富なデザインテンプレートで、手軽にスタイリッシュなWebサイトを構築可能

これらのことができるので、LPやコーポレートサイトだけでなく、ブログなどなど、自分好みのWebサイトが手軽に制作できます。

Webflowを使ってみて素敵なところ

ここからは、Webflowを実際に使ってみて「素敵」と感じた以下2点についてご紹介します。

  • モリモリにコードが書ける

  • 任意で生成されるclass名が好み

ノーコードでいけないところはコードが書ける

CSSでアニメーションを加えたり、JSでイベントを作ってみたり。
直感的にWebサイトを作れるWebflowですが、CSSとJSのコードも書くことができます。

bodyのタグにJSを書いてるところ


各ページにCSSを書いているところ

head タグでCDNを読ませたり、何かJSのライブラリを組み込んだり。

実際には、スマホのドロワメニューも、CSSとJSのコードを直で書けるので実装することができました。

任意で生成されるclass名が好み

Webflowでは、配置した要素にセレクタが「topbottom-link」「w-dyn-item」のように、任意の形で付与されます。

他のノーコードツールになりますが、セレクタに「f595005」みたいな数字がつく場合もあったので、この辺は「BEMっぽい感じ」でセレクタが付き、任意で設定できるのも、非常に嬉しいところです。

Webflowの「ムムム」なところ

直感的な操作でサイト構築ができるWebflowですが、いくつか「ムムム」と感じる部分がありました。

  • 英語のUI

  • 疑似要素はCSSで書かないと利用できない

ここからは「ムムム」と感じた上記2点について、詳細を解説していきます。

英語のUI

基本、全てが英語です。なので、日本語Onlyな自分には慣れるまでキツく感じました。

「ブラウザの翻訳じゃダメ?」も思いますが、任意で設定する項目「セレクター」なども和訳されてしまいます。

「contents-wrapper」→「コンテンツ ラッパー」と訳される

Webflowの装飾やデザインは、CSSのプロパティベースでできています。その為、CSSが分からないと多少キツく感じられる部分かもしれません。

疑似要素はCSSで書かないと利用できない

エディタを使って、直感的にWebページを作れるWebflowですが、:before や :after の疑似要素をエディタから指定して使うことができません。

個人的な傾向ですが、疑似要素を結構使うタイプです。

例えば「li」タグの先頭に「:before」でFontawesomeのアイコンを表示する時や、何かの要素に「:after」で疑似要素を被せて表示する時など。

疑似要素でリストの右側に「>」を表示しているパターン

疑似要素でデザインを実装する場合、CSSでコードを書く必要があるので、この辺はCSSに知見がないと厳しいと感じた次第です。

こうやるといいと感じたTips集

ここまでは、Webflowを使って感じたことを書いてきました。以下からは、実際に「こうやるといいかも。」と感じたポイントについて4つご紹介します。

Webflowのレスポンシブデザインの基本的な考え方

Webflowは、デスクトップを起点にしてブレイクポイントが設定されています。

Webflowのブレイクポイント

ので、デザインを起こしてWebflowに実装していく場合、はじめに手を付けるデザインはデスクトップが良いと思います。

ちなみに、デスクトップ以外のブレイクポイントは、Webflowのメニュー上部から設定できます。

タブレットのブレイクポイントの設定

オリジナリティの出し方

WebflowでWebサイトを作る際、はじめにデザインテンプレートの選択を行います。

デザインテンプレートは、事前に作成されたWebサイトのデザインやレイアウトを提供するものです。ユーザーはこれらのテンプレートを自分のウェブサイトの基礎として使用できます。
Webflowのテンプレートはカスタマイズが可能で、ビジネス、ポートフォリオ、ブログなど、さまざまな目的に合わせたデザインが用意されています。

テンプレートは、有料・無料のものを含め1,500種以上。

Free Template

テンプレートを選択することで、そのデザインをあてた形で構築を進められます。

ですが、良くも悪くも「クセの強い」デザインテンプレートも中にはあるので、テンプレートの選択画面で、左側の検索からイメージに近しい+シンプルなものを選ぶと良いと思います。

テンプレートの選択画面

事前にデザインしたものがある場合、ここでは「シンプルなテンプレート」をベースに作り込んでいった方が実装はやりやすいです。

Componentsは積極的に使う

Componentsは、積極的に作って使いましょう。これは切実に感じた部分です。

Componentsは、複数ページでも共有して使うことができるものです。

例えば「A」というComponents(以下からコンポーネント)を作って複数ページに置いて修正が発生した場合、「A」のコンポーネントを修正すれば、設置したページ内の「A」全てが差し変わります。

Componentsの例

この辺は、もはや当たり前のことかもですが、Webflowでもコンポーネントを作ることができるので、積極的に使うようにしましょう。

CMSの「Collection List」は適度に使う

「Collection List」は、WebflowのCMS機能を使い、設定した記事の情報を取得して、繰り返し出力処理をしてくれます。いわゆるループです。

この「Collection List」の数は、適度にしましょう。具体的には、1ページにつき20個までの制約があります。それ以上だとエラーが出てしまいます。

Collection Listの例

例えば、ヘッダー・フッターのようなグロナビなど、基本的に使う部分も計算に入れましょう。
この「Collection List」は、ついつい「あれよ、あれよ」で使ってしまいがちなので、気をつけましょう。自戒の念を込めて。

さいごに

今回は、Webflowを使ってみた感想や使い方についてのご紹介でした。

実際に使ってみて感じたのは、直感的な操作でレイアウトや配置をしていって、インタラクションな部分や標準の機能でできないところは直接コードを書いて実装する。みたいに、応用の効くノーコードツールという印象でした。

Webflowは、あまり知られていないかもしれませんが、このツールを使うとWebサイト作成が簡単になることが実感できるので、是非試してみてください。

それでは、また。


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