PORTRAIT BIWAKの振り返り、お礼(台湾ポートレート)
渋谷のギャラリー・ルデコにて2023年7月18日から8月6日にかけて開催された「PORTRAIT BIWAK」へ出展させていただきました。
「PORTRAIT BIWAK」
3週間に渡り、赤、青、緑の3つの色それぞれをテーマとした作品を週替りで展示するポートレート(人物を撮影した写真)の展示会
7/18 - 23:RED
7/25 - 30:BLUE
8/1 - 6:GREEN
展示形式は自由展示(自分で搬入から展示まで行う)ではなく、参加者はデータのみ提出し、写真の出力・展示は運営さんが行ってくれました。
「出展モデルさん」
私はRED、GREENに出展させていただき、モデルを努めていただいたのはそれぞれ
RED:佐野小波さん
GREEN:猫都りささん
「作品解説」
実は今回の展示が決まる前から台湾に行き、尚且つ現地でポートレートを撮る予定がありました。
図ったように良いタイミングだったので、台湾で撮った写真を出展するということはすんなり決定
RED
出展した「佐野小波」さんの作品の撮影場所は、台北にある「遼寧街夜市」
台湾らしい場所で撮影したいと考えた時、真っ先に思い浮かんだのは「夜市」
台湾の文化に根差した場所、かつネオンなどもあり撮影場所としても魅力的
台湾には各都市に複数の夜市があることが一般的で、台北市内だけでも数多くの夜市があります。
なぜその中からこの場所を選んだのかというと、きっかけは「BRUTUS」という雑誌
今年4月に発刊された台湾の特集号、その表紙の写真はまさにこの場所なのです。
派手さがありつつも可愛いネオンが実に台湾らしいと思い、この場所に決めました。
そして実際に展示したのはこの写真
ちなみにこの写真を撮り始める前後から急に強い雨が降り出し、濡れた路面にネオンの光がリフレクションとなって、より鮮やかさを増していました。
偶然ですが、被写体さんが用意してくれた衣装も赤
またとない機会なので、夜市以外でも撮影
こちらも台湾らしさを感じるの場所である「廟」(台湾のお寺)
日本ですと神社仏閣は夜にお参りするというイメージはあまり無いかと思いますが、台湾では日が落ちた後の時間でもお参りできます。
周辺でも撮影
GREEN
出展したのは「猫都りさ」さんの作品
GREENでは3枚の作品を展示することになっていたので、構成を考え、複数のエリアで撮影をしました。
一枚目の作品はこちら
撮影場所は華山文創圓區の近く
2枚目の作品はこちら
こちらは台北駅からもほど近い、中山区の赤峰街
何気ない路地にある大きな樹とバイクが醸し出す雰囲気はとても台湾的
ちなみにモデルさんが持っているアミアミ柄のバッグは、ナイロン製で通称「漁師網バッグ」
台湾ではエコバッグのように使われています。
3枚目の作品はこちら
2枚目の作品を撮った場所のすぐ近く、中山駅を出た場所
後ろに見えるのは「誠品生活南西店 」
日本にも店舗のある、台湾の百貨店
MIT(Made in Taiwan)の商品を中心としたセレクトショップが数多く出店しており、扱っている商品や内装のセンスが素晴らしく、ついついゆっくり時間を使いがち。私も台湾滞在中には必ず立ち寄ります。
GREENで展示する作品の撮影では時間に余裕があったので、撮影する場所をどこにするか色々と考えました。
これまで何度か台湾には訪れていますが、特別な場所というより、日常的に訪れるような場所でこそ私は台湾らしさをより感じます。だからこそ台湾の空気感が伝わるようにストリートで撮ることにしました。
ちなみにこちらの写真を撮っているとき、通りすがりの台湾人の女性が「Good!」と言ってくれたのもいい思い出
ちなみに展示した3枚の写真には隠れた共通点があります。
全部の写真で被写体さんはフルーツを持っているのです。(2枚目の写真では手に持ったバッグの中なんですが)
テーマであるGREEN
その写真を台湾で撮ると決めた時、私は水果(フルーツ)を連想しました。
南国ということもあり台湾には数多くのフルーツがあり、日常的に果物を食べ、それらを使った産品も数多くあります。
最近では台湾パイナップルをはじめ、日本で見かけるものも増えてきましたが、実際に現地にいるからこそ気軽に食べられるものもあります。
日常の台湾、そして台湾のフルーツ
この要素で私なりの台湾らしさが表現できたかなと思います。
「ポトビバへのお礼」
このPORTRAIT BIWAKという展示会は、会場であるギャラリー・ルデコで元々予定されていた写真展が急遽中止となり、その間のスケジュールがぽっかり空いてしまったことに対する支援の意味合いも込め、急遽決まったもの。
展示形式は、自由展示のように出展者自身が行うものではなく、データを提出すれば運営の方でプリントから展示まで行っていただけるため、その作業量は非常に多いです。
更に作品は1枚から、手頃な値段で出展出来たので、正直利益が出るようなものではありません。
また展示に当たり、写真に白枠をつけてプリントをすることで、作品点数が多くてもそれぞれが見やすく、銀塩プリントなので発色も素晴らしかったです。
それ以上に私が驚いたのは、展示された写真が、あれほど大量であるにも関わらず、全てしっかりと水平が取られていたこと。
自分で展示の搬入をした事があると、数点の展示でもちゃんと水平を取るのはかなり時間のかかる作業ということが身に染みているので、これは本当にありがたかったです。
もともと開催されるはずだった展示への出展者の方々、そして会場であるルデコのため、あえてこのような企画を開催していただけた運営の皆様の心意気には頭が下がる思いです。
PORTRAIT BIWAKを開催していただき、本当にありがとうございました。
私の次回の出展予定はしばらく先(11月)ですが、展示ごとにnoteは残していこうと思います。
もし興味を持たれたら、ぜひ身近で開催している写真展に遊びに行ってみてください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?