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petit撮影会 三周年記念写真展の振り返り

一週間前の「闇の王展」に引き続き、渋谷のギャラリー・ルデコにて2023年7月11日から7月16日に開催された「petit撮影会三周年記念写真展」へ出展させていただきました。

「petit撮影会」

都内を中心に撮影会(カメラ趣味の方が被写体さんを撮影する場を提供)を開催しており、個人では中々撮影の難しいロケーションやシチュエーションを用意していただけます。
私自身もこれまで何度か参加させていただいている撮影会です。


「出展モデルさん」

今回の出展にあたり、これまで参加させていただいた機会の中で自分の表現したいストーリーが組み立てられると感じた作品を展示することにしました。

ほのかさん


あか星(あかり)さん

「作品解説」

1「面影を観る女(ひと)」

こちらは「ほのかさん」の作品

今はもう使われていない廃映画館で撮影できる貴重な機会でした。この場所から私がイメージしたのは「懐かしい思い出」

幼いころに多くの時間を過ごした場所が無くなってしまう
もはや上映がされることのなくなった映画館はこのような設定にぴったりの場所でした。

暗めの室内での撮影が中心となるためストロボを持参しようかと考えましたが、色温度の調整できるLEDライトの方が場の雰囲気に合うと思いこちらを照明として使用しました。

懐かしい場所へ久しぶりに訪れることの慕情感、別れの迫る切ない感情を表現していただけました。

2.「灯火を見る女(ひと)」

こちらは「あか星さん」の作品

丸ノ内にイルミネーションが点灯する時期に撮影した、大切な誰かを待っているという設定の作品。

人を待つということは基本的にはこれから起こる何かを期待していること
夜を照らす灯火の明るさが、未来へのポジティブな期待に重なり、このタイトルに決めました。

冬空の下、イルミネーションが輝き、人の温かい感情が溢れる中、誰かを待つ姿を表現していただきました。


今回の展示にこの2作品を選んだ理由はもう一つあります。
それぞれ「過去」、「未来」と方向性としては逆の作品ですが、過去の思い出、これから作っていく思い出

それら大切に思うという根底の部分は同じ、だからこそこの2作品を一つの物語としてまとめることができると考えました。

そのため、作品の選定、展示に関してはこれらのバランスを重視しました。

モデルさんもシチュエーションも異なる2点を展示する関係上、どちらか片方が立ちすぎて大まかな方向性がぶれないよう額装は同じものでまとめ、配置も対称に。

展示会場では、これら一連のストーリーをまとめた写真集も設置しました。

展示風景


「展示を終えての感想」

今年で三回目の開催となった本写真展、過去2回は観覧者の側として作品を見るだけの立場でしたが、作り上げる側として初めて携わることができました。

自身が出展するという意味でも得難い経験でしたが、他の出展者の方々の作品からそれぞれに込められた思いが垣間見え、改めて展示の良さを実感する期間となりました。

更に、今回はこれまでの出展以上に作品への感想や言葉をいただくことができ、大変ありがたく思うと共に、出展して良かったと心の底から感じました。

次回の展示はPortrait Biwak(7/18-)となっております。
今回と同じ渋谷のギャラリー・ルデコにて開催されますので、ご都合のよろしい時にご高覧いただければ幸いです。

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