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好きなゲームの話をしよう! ~NieR:Automata 編~

 こんがお!

 どうも、苗輪和音です!


 今回は「好きなゲームの話」をする記事です。

 今まで不定期でやってきた記事シリーズの1つですね。

 これまでの「好きなゲームの話をしよう!」記事はこちらからご覧ください。


 さて、私がこれまでこの記事シリーズで取り上げてきたゲームはその全てが10年以上前に発売されたものが殆どである。(一番新しいものでも約12年前の『ファイナルファンタジー零式』)

それは純粋に人生で一番コンシューマーゲームをやっていたのが幼少~中学生にかけてだったからだ。

 高校生~現在までも様々なゲームをプレイしてきたが、想い出として語るにはまだ少し早い気がしている。

しかし、そんな高校生時代にプレイしていたゲームの中で今こそ記事にしたいゲームがある。

『NieR:Automata(ニーア:オートマタ)』

 今回はこちらのゲームについて、記憶のみで話そうと思う。

※なお、今記事はその特性上『NieR:Automata』ゲーム本編の重大なネタバレを多く含むので気になる方は注意されたし。


好きなゲームの話をしよう!
『NieR:Automata(ニーア:オートマタ)』


●なぜ今?

 この記事を読んでいる方の中には「なぜ今『NieR:Automata』(以下、『オートマタ』)の話を?」と疑問に思われている方もいると思う。

 その答えは至極単純明快で、「2023年1月現在、『オートマタ』のTVアニメが放送されているから。」というものである。

 記事執筆現在は第2話まで放送されているTVアニメ『NieR:Automata Ver1.1a』は原作であるゲーム本編で展開されたストーリーとは異なるオリジナルストーリーを楽しむ事が出来る。第2話の時点で既にゲームのストーリーとは異なる部分や追加された部分がいくつかある。

 設定や世界観について割と丁寧に説明されているアニメなので、ゲーム未プレイの方でも楽しめると思う。

『オートマタ』をプレイした事がある方も、そうでない方もぜひ一度観てみてほしい。


●醜く美しい、灰色の物語。

 ここで、この『オートマタ』で一番重要なエッセンスであるストーリーについて、簡単におさらいしておこう。

”遠い未来。
突如侵略してきたエイリアン。
そして、彼らが繰り出す兵器「機械生命体」
圧倒的戦力を前に、人類は地球を追われ月へと逃げ延びていた。
地球を奪還するために、人類側はアンドロイド兵士による抵抗軍を組織。
さらに膠着した戦況を打破するため、新型アンドロイドである戦闘用歩兵「ヨルハ」部隊を投入する。
人のいない不毛の地で繰り広げられる機械兵器とアンドロイドの熾烈な戦い。
やがてそれは、知られざる真実の扉を開けてしまうこととなる……”
スクウェア・エニックス『NieR:Automata』公式サイト

プレイヤー「2B」「9S」「A2」というヨルハ部隊のアンドロイド3体を操り、それぞれの視点で展開される物語を順に追っていく事になる。

 そしていくつかの条件を達成すると真エンドともいえるエンディングを迎える事が出来る。

 これがこのゲームの大まかなあらすじと進み方である。

 では、ストーリーの良さについて書いていこうと思う。

だがその前にまず重大なネタバレをする。

本当に終盤で明かされる事実なので注意してもらいたい。

本当にネタバレをしてもよろしいですか?

本当に?

ここでブラウザバックをしても誰も文句や恨み言は言いません。

どうしてもこの記事を読みたい場合は『●スタイリッシュで爽快感溢れるアクション』まで飛ばしてお読みください。

本当にいいですか?

ゲームをプレイしてからここに戻ってきてもいいのですよ?

あまり推奨したくはない最終手段ですが、解説プレイ動画や実況動画で最後までやっているものを観てきてからでも構いませんよ?

本当によろしいのですね?

では、ネタバレです。



ゲーム本編を開始した段階で既に人類は滅んでいる。物語開始時点でこの事実を知る者は「赤い少女」と「司令官」のみである。

 この事実にたどり着いた時、私はとんでもない虚無感と絶望に襲われた。

 今までやってきた事は全て無駄だったのか、と。

 「2B」や「9S」、「A2」たちを操作して彼女らがボロボロになっても追いかけてきた真実が、あの個性豊かで愛おしくもある機械生命体を破壊し続けた先に待っていた真実が、こんなに空しいものだったとは。

 ヨコオタロウ氏の作品である以上、かなりのものが待ち受けている事は予想していたが、まさかここまでだとは思ってもみなかった。

 いや、そこまでの道中でそう予想出来る描写はいくつもあった。

 しかし、それではあまりにも報われないと意識的に目を背けてきたものが、目の前に事実として現れたのである。

 それはここまで見てきたこの『オートマタ』世界の「命もないのに、殺し合う」醜さと「それでもなお、自身に備わった目的を達するために足掻くアンドロイドと機械生命体」の美しさのそれぞれを「無意味」と一言で切り捨てるものだった。

 それはとても辛かった。

 具体的にはそこそこの期間、コントローラーを置くくらいには辛かった。

 ちょうど精神的に落ち込んでいた時期でもあったので「どれだけ頑張っても、足掻いても、藻掻いても、無意味な事もあるのか」とより落ち込んでしまった。

 だが、今思い返すとあの時もっと早くコントローラーを握り返していれば良かったと思う。

 Eエンドの先、ポッドの「この結末は、受け入れられない。」という言葉、そこから起きる「2B」、「9S」、「A2」の復活。そして希望の余白が覗く真の結末。

 その終わりこそが彼女たちのやってきた事を「有意味」だと肯定できるものだったのだ。

 この物語を様々な視点で見れば、全てのものに明るく白い部分と暗く黒い部分が存在している。

 そして、それらが複雑に絡み合った灰色の世界は様々な結末へと帰結していく。

何を選択するか

何と闘うか

そうして起きる事を受け入れられるか

そしてその灰色を、死を受け入れられるか。

それを問われるストーリー、それが『NieR:Automata』であるのだと思う。


●スタイリッシュで爽快感溢れるアクション

この項ではゲームとしての操作性について話そうと思う。

 このゲームが「アクションゲーム」に分類される作品である事は、プレイしていなくともPVやプレイ動画を観た事のある方なら知っているだろう。

 だが、ゲーム本編を開始してすぐにやらされるのは「弾幕シューティングゲーム」である。

 初プレイ時はさすがに面食らった。

 ヨコオタロウ氏がメインで携わっているゲームだという時点でプレイ前から突然音ゲーやらシューティングやら2D横スクロールアクションやらノベルゲーやらとかやる事になるんだろうなとは思っていたが、まさか本筋である3Dアクションを触る前にシューティングをやらされるとは思ってもなかった。(ちなみにここで挙げたいくつかのゲームジャンルは全て前作『NieR:Replicant/Gestalt』にぶち込まれている。)

 しかもシューティングに慣れていないとそこそこに難しい。かく言う私もコンシューマーのシューティングゲームの経験がほぼなかったのでそこそこ苦労した。

 ただ別にシューティングゲームの出来が悪いかと言われると全くそういう事はなく、時々ある「主ジャンルとは別ジャンルのゲームがいきなり入ってくる」ゲームの中でもかなり出来が良い方だと思う。

 またストーリー中にいくつかシューティングをする箇所があるので一番最初に慣れさせてくれるのは良いのかもしれないとも思う。

 そして肝心の「3Dアクション」だが、こちらは文句なしのクオリティである。

 これ以上に戦闘がスタイリッシュ且つスピーディーなアクションゲームも中々無いのではないだろうか。

 ポッドで常に微量ダメージの遠距離攻撃や大ダメージを狙えるチャージショットを行いながら操作キャラで近接攻撃して、攻撃を受けそうになったら緊急回避システムで避ける。

 これは実際にプレイした事のある方にしか分からないと思うが、戦闘がかなり楽しいのだ。

 そしてチップを組み替えたり装備を変える事で多種多様な攻撃が行えるのもかなり面白い。

 普通に遊ぶ分には飽きないようになっている。

 かなりシリアスなシナリオをずっと追わなければならないプレイヤーにとっては戦闘がスタイリッシュというのはかなり救いである。

 シナリオがシリアスな上にバトルも単調でダサければ途中でかなりのプレイヤーが脱落してしまった事だろうが、そうならないようにこうしたと以前何処かで聞いた気がする。覚えてないけど。

 とにかく、『オートマタ』の高いアクション性は国内外問わず沢山のプレイヤーが称賛しているものなのである。

 実際にファミ通やそういったゲーム雑誌でもシナリオと音楽、そしてアクションが特に評価を得ていた覚えがある。

 今でも時々、このアクションを味わう為にプレイしたくなる時がある。ゲーム機が不調でやれないが。

 本当に良いアクションゲームだと思う。


●プレイ体験を彩る音

 最後の項目である。

 敢えて短くいこう。

『オートマタ』の音楽はとても素晴らしい。

 サントラ単体でも世界からゲーム作品としては中々無いほどの高評価を受けている。

サントラだけならあまりネタバレにならない……と思うので、是非ともまだしっかり聴いた事のない方には聴いてもらいたい。

 プレイした事のある方ならばサントラを聴いた瞬間にどこで流れていたか思い出すだろう。

 そして、音繋がりでいくとこのゲームは声優さん方の演技も素晴らしい。

 未プレイの方に説明するとこのゲームは基本的にほぼフルボイスであるので、主役の石川由衣 氏,花江夏樹 氏,諏訪彩花 氏の堂に入った演技や安元洋貴 氏,あきやまかおる 氏のポッドの演技、悠木碧 氏,浪川大輔 氏,鈴木達央 氏の物語を彩る最高の演技を存分に堪能できる。また白石涼子 氏,門脇舞以 氏という『NieR』シリーズをプレイしている方にとっては馴染み深い声優さんも参加されている。

もし貴方がアニメオタクであり、「声優」という職業を尊ぶ方ならより一層このゲームを楽しめる事と思う。実際私は楽しんだ。

この作品には「音楽」と「声」という要素がとても重要である。

 それはシナリオに深く関わってくるとかそういう事ではなく、良質なゲーム体験を更に素晴らしいものへと押し上げるために必要不可欠な要素だからだ。

 もし、未プレイの方がここを読んでいたら是非ともそういう音にも耳を傾けながらプレイしてもらいたい。

 そして、プレイし終えたら『命にふさわしい/amazarashi』を聴いてほしい。


以上、『好きなゲームの話をしよう!~NieR:Automata 編~』でした!

 本当に未プレイでここまで読んでくださった方がいるなら本当にやってみてください。

公式HPなどを確認して苦手そうなものが無ければ本当にプレイしてほしい。

 やって無駄なゲームなんかじゃ絶対にないから。

 しかし、本当にめちゃくちゃプレイしたいけど色んな理由で出来ないという方はプレイ動画を観るというのも1つの手なのかなと思います。

 どうせならゲームやってほしいし、動画コンテンツだとその投稿者の主観がどうしても入ってしまって真っ新な体験ではなくなるので推奨はしませんが。

 本当にどうしようもない時の最後の最後に採る手段だと思ってください。

 目指せ!実機プレイ!

完全に余談ですが、個人的にオススメの実況動画は実況界の三葉虫ことジャック・オ・蘭たん氏の『ニーアオートマタ』実況プレイ動画です。

 個人的にファンなのもありますが、感受性が鋭く小ネタを拾って面白に昇華出来る上に本当に最後までプレイしているので未プレイ・既プレイに関わらずオススメです。


 という訳で終わります。

 本日もここまで読んでいただきありがとうございました!

 それじゃ、おつがお~!

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