見出し画像

第5回/もともと韓国語を勉強しようと思っていたが・・・/羅鳳苹さん

こんにちは!
第5回の今回は、私が大学時代に出会った台湾出身の友人から、「ぜひ紹介したい素敵な人がいる」ということで知り合った羅さんです。
韓国語を勉強しようとしていた彼女が日本で働くことになった訳とは?

羅鳳苹(ローフォンピン)さん
1993年生まれ。台湾桃園市出身。東呉大学を卒業した後、オリックスレンタカーの台湾法人で長期リースの日系企業向け営業に従事。その後、ワーキングホリデーで大阪のホステルのスタッフとして約1年間勤務。一時帰国後、OA機器の販売代理店に転職。

画像1

ーーー桃園出身とのことですが、どのような場所ですか?

国際空港がある大都市ですが、特にそれ以外の特徴はないです。日本でいうと千葉のような感じです。私は一般的な住宅街で暮らしていました。

ーーーどんな子どもでしたか?

活発で几帳面な子どもだったと思います。スポーツはとても苦手でしたが、外遊びが好きな子どもでした。また、小さい時から買い物が好きで、小学校5年生くらいから日本でいる渋谷のような街に出かけてショッピングをしていました。勉強は比較的得意な方だったと思います。また、英語の塾やそろばんなどの習い事をしていました。台湾の子どもたちは小学校の入ると基本的に塾に入って勉強をします。学校教育は非常に厳しくて、100点満点で足りなかった点数分先生に叩かれていました。今はもうそんなことをしたらだめですけどね。

画像2

ーーー日本語の勉強はいつ頃から始めたんですか?

高校時代は進学コースに在籍していたのですが、英語以外の言語も勉強するよう先生から言われました。そこで、日本語を選択しました。ですが、勉強が大変すぎて、カタカナとひらがなの違いも全然わからなかったので、当時は日本語の勉強はとても嫌でした。何度もサボったことがあります。ですが、大学では日本語学科が有名な東呉大学に進学しました(笑)

当時、K-POPが流行っていて、本当は韓国語を勉強できる大学に行きたいと思っていました。ですが、韓国語を勉強できる大学がとても少なく、入学することができませんでした。そこで、韓国語と似ている日本語を勉強しようと東呉大学を選択しました。ちなみに、日本語と平行して韓国語を勉強しようとしたのですが、言語が似ていてどっちを勉強しているのか混乱してしまいやめました。

画像3

ーーー日本で就職したいと思い始めたのはいつ頃ですか?

大学4年生のタイミングでワーキングホリデーで日本に行くか、就職するか迷うようになりました。先生にも相談したのですが、「どっちにしてもいい道だから、最後は自分で決めなさい」と言われました。そこで、まずはワーキングホリデーで日本の会社でアルバイトをして、そこで認められて正式に就職しようと考えていました。

だけど、そのタイミングでオリックスレンタカーの台湾支店からオファーを受け、迷ったけど就職することにしました。その後、日系企業向けに長期リースの営業をしました。日系企業なので、社員は日本人が多く、中国語を理解できる人は少なかったですし、日本人の駐在員に対して営業するので、日本語の力が必要とされるのですが、自分の日本語力の至らなさを痛感する日々でした。

そこで、もっと日本語のレベルを上げるために日本に行きたいと思いました。まだまだ若いので、いまのうちにいろいろとチャレンジをしたいと思い切って1年くらいで退職しました。その後、ワーキングホリデーで大阪のホステルのスタッフとして働き始めました。この仕事はとても楽しかったです。自分自身海外旅行が好きだったので、よくゲストハウスに宿泊していました。そこで出会える様々な国の方々との交流はとても楽しかったです。正直新型コロナウイルスの影響がなければ、いまでもこの仕事をしたいと思っています。

1年ほどワーキングホリデーをした後に、急遽体調を崩してしまって一時帰国をして療養しました。1年程度で完治したので、日本に戻りました。

その後、知人が働いている埼玉の会社にご縁があり無事転職をすることができました。OA機器の販売代理店をしている中小企業です。ここでは営業・企画・マーケティングから事務・新人研修までとにかくなんでもやりました。また、関東の生活は、当初中心部の人口の多さや夜の新宿の様子など驚くこともありましたが、だんだん慣れてくると遊ぶ場所も多いし少し足を伸ばせば山梨などきれいなところも多くていいところだと感じるようになりました。

画像4

ーーー日本での生活にいて苦労したことや乗り越えたことはありますか?

同世代の友人が少ないというのがありますね。でも、最初ワーキングホリデーをしていた時は同僚に日本人のアルバイトの学生も多かったので、関西では友人が多かったです。一方で、関東に引っ越してきてからはあまり同世代の友人が少ないことはあります。でも、会社の同僚ととても仲がいいので、不自由はしていません。

ですが、埼玉の会社ではもともと聞いていたこととのギャップにとても驚いています。インセンティブがあるということを聞いていたのに入ってみると全くなくて、騙されたような気分です。また、経営陣が男性社員だけの飲み会で度々女性社員の体型などセクシャルハラスメントと思われる発言をしていることも衝撃でした。社内の士気は低くて毎月人が辞める状況です。また、営業職として採用されたのに、事務職としての仕事を指示され、苦労しました。

ーーーこれからどうしたいとか目標とかありますか?

これまでは営業職や企画職としてのキャリアを積んできたので、今後もこの道で進んでいきたいと思います。そこで成長して、「この仕事はあなたしかできない」と言われるような社員になりたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?