健康な体つくりのきっかけは　

　さて、前回は運動の序章だけを書くつもりでしたが、ちょっと脱線したので、その脱線の続きを書こうかと思います。

　自己紹介でも書きましたが、私は元々から健康に興味があり、NR・サプリメントアドバイザーという資格を持っています。また、仕事は食品、飲食関係ですので、口にいれるものに関しては、ある程度の知識を有しています。

　ただそれでも自分の健康はどうだったかというと、正直それほどでは無かったかと思います。食べ物やサプリ、栄養には気を使ってましたが、ここ１０年くらいは全く運動はしていなく体型はどんどん中年化していました。身長は１７０位ですが、体重は７２ｋｇまで増えて、結構動きも鈍くなり、疲れが取れなくなっていました。そのせいで睡眠の質も悪く、気分がすぐれない日々を送っていました。

　特にこのコロナ禍で、我々の飲食業界は大打撃をうけ、いまでも正直綱渡り状態でいつ倒産してもおかしくありません。コロナが始まった時は、半年もすれば元に戻るって甘く考えてましたが、1年以上この状態が続くと、メンタルもかなりやられてきます。仕事も少なくて体は動かさない、会社が心配で不安でメンタルが不安定になる、お酒が飲めない体質なので、家ではお菓子などの甘いものばかり食べるといった具合で、どんどん負のスパイラルに陥りました。

　融資してもらったお金はどんどん無くなり、でも雇用は維持しなきゃいけない、自分の給料は下げる、先が見えない・・・　→　そりゃメンタルやられます(笑)。うつは発症しませんでしたが、俺が死んだら保険金で家族は助かるよなとか、超マイナス思考になってました。

　そして、本格的に資金が底をつきかけた時に、開き直りました。この状態を受け入れよう、そして、ダメだったらまた新たな人生をチャレンジしようって。家族は養わないといけませんからね。

　その時に、ユダヤの格言を思い出しました。

・『人が生きている限り、奪うことが出来ないものがある。それは知識であ　　る。』
・『耳と耳の間に、最大の資産がある。』

　ユダヤの人々は、住む場所、お金、命をうばわれる歴史の中で、この格言が出来たのでしょうね。金は奪われても、知識は奪われないって。

　そうだ、金は無くなっても、命を取られるわけではない、大した知識は持っていないが、その知識はカラダがあってこそだ！って思いました。

　体がボロボロでは、再出発もできないし、体さえしっかりしていれば、また知識も経験も増やせる！。体があれば仕事して家族を養える！だから、健康な体を取り戻そうって強く考えました。

 それと同時に、あたりまえだと思っていた事、物が全て愛おしく感じ、あたりまえだった存在にとてつもない感謝の心が湧き出しました。全てにおいてあたりまえなんて無く、奇跡の連続だったんだなって。普通に仕事して、普通に家庭を持って、普通に生活できている事って実は普通じゃなかったんだ、恵まれていたんだって心から思たんです。会社が破綻するってことは、これら全てが無くなるわけですから。ただ唯一奪われないのがこの身体。だから再起するにしても、自分の体を大切にしなきゃいけないって本気で思いました。

　元々腰痛持ちで、手術をしたのですが定期的に再発を繰り返していました。また、メンタルが弱っているときは腰痛もひどくなりがちで、立っているだけでもキツい時でしたが、この時は、特に運動しなきゃいけない！！って動き出しました。

　はい、私も痛い目を見るどころか、どん底にたたき落されて初めて真剣に健康を意識したわけです。いくら健康は大事ですよって啓発しても、今不都合が無ければ、あえてそれに時間とお金はかけませんよね。また、お金がある人は、サプリを飲んでれば健康だ！って楽な方法を選びますよね。サプリだけでは効果は薄いと思いますが。

　ただ、このコロナ禍で、メンタルもフィジカルもやられてる人が大勢いらっしゃるのではないでしょうか？リモートワークで家から出ず、人にも会わない、誰も見ていないから飲酒、喫煙量が増え、食べるものもコンビニやウーバーで適当にとか。

　人と会わなくなると見た目を気にしなくなり、あっという間に体形が崩れる　→　ファッションやメイクにも鈍感になり、人に会いたくなくなる　→　体を動かさないから睡眠の質が悪くなる　→　昼夜逆転の生活でリズムがおかしくなる　などなど、負のスパイラルにはまってしまうと中々抜け出せなくなりませんか？

　そして、今健康なカラダを作るいいきっかけは、
『ウィルスに対抗できるカラダをつくる！！』っていうのはいかがですか？

　まー、次から次へとコロナが変異し、その度にワクチン、治療薬がどうこう言ってますが、イタチごっこですよね。その開発は専門家にお任せして、私たちが自分でできるのは、感染しないように気を付けることと、病気に負けない体をつくるって事かなって思います。

　健康に目覚める動機は人それぞれです。でもこれだけは言いたい。

　あたりまえって思ってることは、あっという間に無くなるよ。
　ほんの少しでも良いから動き出してみようよ。

　皆様の健康のための一助になれば幸いです。最後までお読み頂きありがとうございました。