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あなたの心にそっと触れさせて下さい。

突然にケルトが気になって次に日本の神様が気になって今はアイヌが気になって気になって仕方ない。ケルトとアイヌ。うずまき。

 

八戸の友人が講師を招いてアイヌ刺繍のワークショップをやるというので行ってみた。(これは2018年2月20日『ごろ寝発電』掲載記事です)ふっちゃんとマーボー。


ふっちゃんはマイ盃を持ち歩き酒を呑み歌を歌う。その歌がすごい。永遠の3歳。無邪気すぎる70歳。ふっちゃんとは翌日もひたすら酒を呑んだ。最強の呑み友達ができて嬉しい。生前葬もお済みになられたとのこと。行きたかった!

 

マーボーは子供にも敬語で話をする。「こんにちは。僕、マーボーって呼ばれてます」と4歳の子供に自己紹介する。妻のふっちゃんのことが大好きな60歳。

 

とにかく最高な2人でめっちゃカッコいいのだ。

 

ワークショップはマーボーのアイヌ語での「こんにちは」から始まった。イランカラプテ。直訳すると

 あなたの心にそっと触れさせて下さい。

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これまでこんな風に繊細な気持ちで人と接したことがあったかな。人と出会うということは、その人の心に触れるということ。だから傷つくことも傷つけることもある。喜びをもらうことも与えることもある。故に祈る。願う。相手への敬意と優しさ。アイヌの在り方とその世界観。こんな風に出会った人々と丁寧に接して生きていけたら。きっといま見えている世界が一瞬で変わるだろう。

 

アイヌの人々はひと針ひと針相手を想って刺繍をする。狩に行く男たちの無事を祈って、家族の健康を願って、花嫁の幸せを願って、ひと針ひと針。

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私の場合は(いつもはまったくやらないが)ふと思い立って夫の靴を磨く時にそういう気持ちになる。靴底のすり減り方に背が高くて猫背な夫の歩き方のクセを想う。感謝しかないこの時間は至福である。

 

針仕事は絶対向いてないので、このワークショップ中に1万回くらい指を刺すだろうと恐れていたが5回刺したくらいで済んだ。それにみんなでやると手仕事って楽しい。主催の麻央ちゃんありがとう。

 

薪ストーブとアイヌ刺繍と歌と餅つき!そして大盛況の懇親会。子供の大騒ぎ。さらにファイヤーダンス。なんともカオスな一日で良き旧正月でした。

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アイヌ、とは「人間」という意味だそうだ。アイヌ以外はほとんどがカムイ。つまり神。

 

ただ「人間」であるだけ。

それだけ。

 

どんな仕事をしているかとか何をしているとかどこの国の人だとかそういう表面的なラベルはどうでもよくて、ただ「人間」。では「人間」ってなんだろう。私はちゃんと「人間」としてまっすぐに存在できているだろうか?

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経済を回す為に見えにくくされてしまっているけれど本当は誰もが分かっているはずだ。

 

突き詰めてシンプルに考えていけばどう生きるのが自分に嘘がないのか、どう行動すれば違和感なく気持ちよく過ごせるのか、損得を脇に置いて考えれば分かるはずだ。

 

これまでの時代は変化が少なく誰かの言う通りに生きていてもあまり間違いはなかった。無難を選んでも大丈夫だった。だけど特にここから先は加速度的に価値観もシステムも大きく変わる。技術革新に伴う変化のスピードを考えれば明らかだ。

 

権威の意味さえ変わるのだから権威ある人の言葉なんぞの後をついて行くと終わるだろう。「本物」と出会い続けること。「本物」と「もどき」を見極めること。「本質」を見ること。そもそも自分に嘘をついていては話にならない。最後は自分の感覚だけが過渡期の今の最先端の羅針盤である。


そろそろ、というか既に一部では確実に新しい動きが始まっている。行く先々でそれを目にする。

 

感覚的に今年は(※2018年)最終的な分かれ目の年になると思う。総決算。

 

選べる、というのが今の過渡期の特徴。新しい世界に行くのかこれまでの世界に留まるのか。

 

アイヌにはそのヒントがあるような気がして気になって気になって仕方がない。


◆◆追記◆◆ これは2018年2月に書いた記事だけど2020年8月の今、改めて読み返してみると非常に感慨深い。当時、大きな変化は確信していたけれど、まさかウィルスが世界を変えるとは!私たち、すごい時代を生きてるな。


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