書くのも難しいけど、読むのも難しい。

 また書くことができなくなってしまい、他の方の文章や、動画をぼーっと見る日が続いた。

 それで、最近気がついたことがある。前から思っていたことかもしれないけれど、レベルの高い文章が多いな、ということだ。それは素晴らしいことなのだが、同時に、私の語彙力のなさ、読解力のなさを思い知らされた。レベルが高いであろう、素晴らしいであろう文章は、時にわたしを頭痛で悩ます。難しい専門用語の羅列は、頭が痛くなって挫折する。

 文章を読んでいる時に感じる頭痛は、低気圧が近づいてきたときのそれと似ている。文章を理解しようとして、頭の血管に血が集まり、血管が太くなって、周りの神経を圧迫しているイメージだ。わたしは医者ではないから実際に体内で何が起こっているのか分からないが。

 わたしの大学時代のある教授が、「教養とは、難しいことを簡単な言葉に替えること」という言葉を授けてくださった。わたしはそれ以来、物事はあまり難しい言葉を使わずに表現する、ということに気を付けてきた。

 読み手がどんな立場の人なのか、それによっても言葉使いというのは変わるし、新聞やニュースなどではない個人の発言はどんな言葉を使おうと自由だ。わたしがその発信者の発言を理解したければ、そこに追いついていけばいいのだが、そんなに我慢強いほうではないし、ゆっくり噛み砕いている時間もないのだ。わたしはきっと、情報に追いついていけず淘汰されていくんだろうな…と、ちょっと悲しくなった今日この頃だ。

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