稽古録0128

寒い日の日誌はいつも書き出しが同じだった。今年はあまり気温が下がらない日が続いていたのでもっと稽古できればよかったなーと思っていたら、稽古予定入れた途端。

前回の大手前稽古で、時間を持て余してしまったので、ちょっと3時間分イメージしてから向かう。腰投げの練習の練習とかいいかな、とぼんやり描いていたら、参拝から任されてしまった。受け身を少し丁寧にしゃべって準備運動に変え、身体を温める意味で体の変更から後ろ受けの技いくつか。入り身投げに変えたところで先生にスイッチして、入り身投げの応用技に派生したのでこのまま受講モードかと思っていたら、腰投げの入りを説明されてお仕事に戻られた。なんて人や。

腰投げはそんなに難しい技じゃない。飛び受け身が目立つので、つい受け方をマスターしてからでないとと思ってしまうけど、身のこなしや力の導き方は初心の頃から覚えておいて損はない。だから、稽古をする方法は早めに知っておいた方がいいと思う。
対手の重心の上方崩しをどう実現するか、じゃないかな。腰を入れてから・身体をすり抜けてからの操作方法はどう組み立てても同じなので、重心の崩しに至るまでの工程をおさえて、腰投げの勘所を体感してほしい。そこが分かれば普段の稽古でも「気軽に」取り入れていけるし、演武の時期が近づくたびに険しい表情になることも減ると思う。

先生が入れてくれた「寄り道」がいろいろなところに派生したので、「返し技」や「固め技」なんかもテーマにできそう。もう二か月もすれば新入生が入ってくるので、基礎の振り返りを丁寧にやってほしいというのが「先輩心」ですが、見慣れた技が増えたので味気が無くなってきたというのが「後輩心」かな。こうなってくると、持ちネタのレパートリーが問われて弱る。

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