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奈良県が完成

大阪の影響がどこまで奈良県に食い込んでいるのかが一番の関心ごとだったのですが、結果は以下の図の通りとなりました。

奈良県(2015年)

奈良県の北部は、東部の伊賀圏域に一部持っていかれているものの、ほぼ大阪の圏域で染まっています。奈良市や大和郡山市はそれなりに通勤通学者を集めていますが、その自分の市から大阪への流出があるせいで、独自の色を塗るには至りませんでした。

大阪の影響を免れたのは、中部の橿原市・大淀町です。両市町は周辺からの流入が見られる都市的地域といえるでしょう。

奈良県で特筆すべきは、南部エリアです。とくに、天川村・上北山村・下北山村・十津川村・野迫川村の5村は、自村内就業通学率がそれぞれ85~88%となっており、ほかの地域との交流がほぼないことがわかります。ちょっと話は飛びますが、イタリアという国が南北の人口格差でよく語られるのと似ている気がします。南北の通勤文化の違いが一目でわかるような図となりました。

こうやってみると、紀伊山地の広さが分かります。まだ図化できてませんが、和歌山県の内陸部や三重県の南部についても、このような紀伊山地の影響がみられるかもしれません。こちらも興味深いところです。

ということで、恒例の合体!に行きたいのですが・・・

この奈良県をまとめていく段階でいろいろな発見があり、これまでの図化の方針では対応できない事態がいくつも出てきておりまして、滋賀県・京都府・兵庫県・大阪府の図について、これまでのエリア分けをいくつか変更することが必要になっています。その詳細については別ページにまとめたいと思います。ということで、今回は合体はなしです。

それと単純に、奈良市が大阪のエリアに含まれることを想定し忘れていたため、京都府南部の奈良エリアの緑色を、大阪エリアの青色に変更する必要がでてきたということも大きな理由です。

とりあえず今回はこのへんで。

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