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まる男と明菜、2人で食事

1973年生まれのまる男は小学校1年の頃から、ある理由でプロも通うボクシングジムで学校以外、ボクシング漬けだった。そして、中学校、友達に誘われて野球部に入る。運動神経は怪物だけど、常識のだいぶずれた少年の物語である


「まる男!日曜。明菜先輩とデートしてたろう!見たんだぞ!」
角郎が水飲み場で喉を潤すまる男を指差して大声で怒鳴った
「何ぃ!」
野球部全員が角郎越しにまる男を見る
「いや。デートっていうか。偶然会ったから昼飯奢らされただけだよう」
マックのサンキューセットは始まる前だ
「あぁ!スゲー盛り上がってたじゃねぇか!
明菜先輩はお前の腕をずっと触ってたし!」
角郎は指を引っ込めない
周囲が2人の方へ歩き始めた
「いや。何か議論になって終始俺が有利だったから
先輩。俺の腕をずっと、つねってたんだよー
痛かったんだぞ。ホラ」
まる男が右腕を見せると赤くハレてる
「じゃぁ。何の議論してたか?話せるか?」
角郎は今度はまる男の腕の赤く腫れた所を指差す
「いやー。言い辛いというかー・・・」
「言え!先輩命令だ!」
「言え!同級生命令だ!」
「言え!後輩命令だ!」
「言え!監督命令だ!」
ん?
たくさんの命令が飛び交う
「わかったよ。言うよ。
プテラノドンと鍋焼きうどん
どっちのドンが強いか
議論してたんだよー」

あぁ。いつもの2人のバカ話か。
皆、朝練の為
水飲み場を去るのであった

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